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花々の詩歌 [編]日本近代文学館

[評者]

[掲載]2013年04月28日

[ジャンル]文芸

表紙画像

 企画展「花々の詩歌」が6月8日まで、東京都目黒区の日本近代文学館で開かれている。作家や詩人、歌人、俳人らが四季おりおりの花々をうたった詩歌が、作者みずから揮毫(きごう)した短冊や軸、色紙、スケッチなどで味わえる。花の詩歌集といえるこの本は図録代わりに編まれ、企画展を監修した詩人の中村稔さんが心にしみる解説文を書いている。
 春の花といえば桜だが、地面に目を向ければ、そこはタンポポやスミレの王国だ。「つよいたんぽぽやさしいすみれこれがお国の野の花よ」と、童話作家の浜田広介が書いたように。「春の指がすみれの鼓動をさぐっている」という、詩人深尾須磨子の詩句も新鮮だ。
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 青土社・1995円

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