書評・最新書評

秘密法で戦争準備・原発推進 [著]海渡雄一

[評者]

[掲載]2013年12月01日

[ジャンル]政治

表紙画像

 友だちとの何げない会話が「特定秘密」にふれた、と密告され、逮捕される日が来るかもしれない——。参議院で審議が続く特定秘密保護法案。福島や浜岡など、多くの原発訴訟に30年携わってきた弁護士の著者は、この法案の危険性を訴える。
 3・11後、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)やメルトダウン(炉心溶融)などの重要な情報が隠され、多くの人々が無用の被曝(ひばく)を強いられた。秘密保護法がなくてもそうだったのに、法律ができれば、原発の情報はテロ対策などを理由に秘密とされ、人々の生命や安全が脅かされる。この法案は「市民が主権者である社会を否定する」ものだと著者はいう。
    ◇
 創史社・1470円

関連記事

ページトップへ戻る