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歌舞伎 型の真髄 [著]渡辺保

[評者]

[掲載]2014年02月02日

[ジャンル]アート・ファッション・芸能

表紙画像

 歌舞伎は型の演劇だが、その型もまた多彩だ。大きくは東京と上方、また、家に伝わる型、優れた役者が改良し、受け継がれるルートもある。そもそもは、明治になり江戸の「現代劇」でなくなった時、大きく変わったのだろう。著者は当時の九代目団十郎、五代目菊五郎らの芝居を見てはいないが、実見の記録を詳細に読み込み、眼前にあるように再現してみせる。
 「千本桜」の知盛、「四の切」の忠信など現代もよく演じられる20の演目を取りあげ、衣装や顔のつくりも含めて型の違いとそこにこめられた意味や役者の心持ちを解説。歌舞伎を見るのに参考になる。古い舞台写真がたくさんあるのも歌舞伎ファンにはうれしい。
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 KADOKAWA・2730円

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