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犯罪心理捜査官セバスチャン上下 [著]M・ヨート&H・ローセンフェルト

[評者]

[掲載]2014年08月24日

[ジャンル]文芸

表紙画像

 スウェーデン発のミステリー小説。主人公セバスチャンは病的な漁色家だ。社会正義より目先の欲で動くろくでなし。人の弱みを見逃さず、それを突破口にかたっぱしから女性を落としていく。たとえ事件の重要な関係者だろうと。
 そんな彼が男子高校生殺人事件に無理やり加わる。被害者や周囲の人々、セバスチャンら捜査陣が抱える暗い秘密が物語のこくを深め、ラストまで読者を引きつける。映像化するとしたら配役は……と妄想したくなる魅力的な人物群を生んだのは、映画やテレビの脚本家2人組。「ミレニアム」シリーズなどを手がけてきた訳者の乾いた文体もいい。
    ◇
 ヘレンハルメ美穂訳、創元推理文庫・各1188円

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