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横尾忠則 書評委員が選ぶ「今年の3点」

[評者]今年の3点(書評委員)

[掲載]2014年12月28日

表紙画像

 (1)僕はウォーホル(キャサリン・イングラム著、アンドリュー・レイ絵、岩崎亜矢監訳、パイインターナショナル・1728円)
 (2)僕はダリ(同)
 (3)僕はポロック(キャサリン・イングラム著、ピーター・アークル絵、岩崎亜矢監訳、パイインターナショナル・1728円)
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 職業柄、活字本より画集(洋書)を眺める時間が圧倒的に多い。見ない日はない。絵を見ることは描くことの一部である。眺める対象を頭の中でなぞる、そんな行為がすでに創造である。同時にぼくは頭の中から思考を排除していることに気づく。つまり言葉から解放された状態である。この時間こそ至福といえよう。絵を描く時と全く同一の体験だ。
 さて今年読んだ(見た)本でここに挙げたウォーホル、ポロック、ダリの3冊は、愛好家向けの本だが、プロにとっても学ぶこと満載の内容で、作品の他にイラストが個人史をナビゲートしながら、気づけば画家の人生と生活の奥の院に導かれている。三人三様、生き方も作品も異なるが、共通精神は「狂気」である。
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横尾忠則 今年は2度の入院、愛猫の死。きつかった。そんな中パリのカルティエ30年展に肖像画110点の制作もつらかった。

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