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横尾忠則 書評委員が薦める「2015年の3点」

[評者]今年の3点(書評委員)

[掲載]2015年12月27日

表紙画像

(1)老耄(ろうもう)と哲学 思うままに(梅原猛著、文芸春秋・1998円)
(2)ある日の画家 それぞれの時(酒井忠康著、未知谷・4320円)
(3)マグリット事典(C・グリューネンベルク、D・ファイ編著、野崎武夫訳、創元社・3780円)
    ◇
 忙しいわけじゃないが、読書より描く時間に奉仕してしまったので、書評のために読んだ14冊内から今年の3点を取り上げるしかないのは毎年のことだけど。もし書評の仕事がなければ、一冊も読まなかったよということになりかねない。とはいうものの、昔読んだ本を2、3冊は読んでいるけどね。
 さて、今年も書評の中から3冊選びましょう。
 (1)は書評の見出しにあった「遊びと自由と笑い 原動力に」そのもの、人間は遊びと自由と、笑うことのためにこの世に生まれてきたのです。
 (2)は机の上で書いた美術論ではなく、「それぞれの時」を訪ねて肉体を駆使した文、そこがいい。そしてやっぱり、『マグリット事典』。これは絵で書評しました(失礼)。
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 横尾忠則 しんどかったのはニューヨークの個展30点の制作。うれしかったのは世界文化賞。苦痛を味わったのは2回の入院

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