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捕まえて、食べる [著]玉置標本

[評者]宮田珠己(エッセイスト)

[掲載]2017年09月17日

[ジャンル]科学・生物

表紙画像

 もう何でもかんでも捕まえて食べるのだった。タコやカニ、マテガイはまだわかるが、ザザムシ、エイってハードル高い!
 ザリガニ釣りが大好きだった子どもがそのまま大人になるとこうなるのだろう。全頁(ページ)から著者本人の楽しくてしょうがない感じがビシビシ伝わってくる。
 著者によると「捕まえて食べる」ことの最終目標は立派な成果をあげることではなく、どれだけ胸が高鳴るか。野生の本能を失った現代人がどうしたとか命をいただく意味がどうとか、小難しい話は一切なし。かといって生活費節約のためでもない。ギンポ釣りのエサは自分の夕食より高い本マグロの大トロだったりして、ただただもう捕まえて食べたいだけなのだ。
 読むほどに自分も何か捕まえて食べたくなるが、エイの刺し身は汲(く)み取り式便所の匂いって、ひょえええ。それは遠慮しときます。
 巻末に捕まえて食べられるリスト付き。さあ、どれにする?

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