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山室恭子 書評委員が選ぶ「今年の3点」

[評者]今年の3点(書評委員)

[掲載]2017年12月24日

表紙画像

(1)セレンゲティ・ルール(S・B・キャロル著、高橋洋訳、紀伊国屋書店・2376円)
(2)鯨を生きる(赤嶺淳著、吉川弘文館・2052円)
(3)恐竜探偵 足跡を追う(A・J・マーティン著、野中香方子訳、文芸春秋・2376円)

 動物オリンピック、今日は表彰式です。
 【金メダル】ゾウとヒトデの混合チーム殿。あなたがたは群れの個体数がどう決まるかの秘密を開示し、生態系を調節する重要な法則の存在を明らかにして、人類の増長をさりげなく戒めてくれました。
 【銀メダル】シロナガスクジラ殿。あなたは真っ向勝負を挑んで勇敢な鯨人(くじらびと)たちを鍛え上げ、肉と脂を惜しみなく供給して一億総鯨食時代を実現し、瑞穂(みずほ)の国にゆたかな鯨文化を育んでくれました。
 【銅メダル】ティラノサウルス殿。あなたは三本爪のキュートな足跡をペタペタ遺(のこ)したり、うんこの化石をポロリと落としたりして恐竜学者をうっとりさせ、夢とロマンのクサい見つけ方を伝授してくれました。(東京工業大学教授)
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 3分クッキングに進路相談、都市伝説にお医者さんごっこ……それぞれの本にふさわしい「器」を探す書評の旅です。次は競馬中継!?

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