横尾忠則(美術家)の書評

写真:横尾忠則さん

横尾忠則 (美術家)
1936年兵庫県生まれ。60年代からグラフィックデザイナーとして活躍、80年に画家に転向。画集に『赤の魔笛』『横尾忠則Y字路』『人工庭園』、随想や絵画論に『インドへ』『名画感応術』、対談集に『芸術ウソつかない』、小説に『ぶるうらんど』(泉鏡花文学賞)など。

アンディ・ウォーホルのヘビのおはなし [著]アンディ・ウォーホル

アンディ・ウォーホルのヘビのおはなし [著]アンディ・ウォーホル

■アートってなんだと思う?  ボクはアンディ・ウォーホル。芸術家になるために前歴のイラストレーターを闇に葬って、見事芸術家になりすまして大成功した。ところが芸術家としての名声を手に、評価が決定的になった頃、かつての隠蔽………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年06月18日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能

世界の果てのありえない場所-本当に行ける幻想エリアマップ [著]T・エルボラフ、A・ホースフィールド

世界の果てのありえない場所-本当に行ける幻想エリアマップ [著]T・エルボラフ、A・ホースフィールド

■足がすくむ?究極の旅行案内  今日では地球を周回する人工衛星の微視的な視線による盗撮から逃げることもできないほど何処(どこ)も彼処(かしこ)も暴かれて、地球は驚くほど縮小されています。ジュール・ヴェルヌの「驚異の旅」………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年06月11日
[ジャンル]人文

リアル(写実)のゆくえ―高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの [企画・監修]土方明司、江尻潔

リアル(写実)のゆくえ―高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの [企画・監修]土方明司、江尻潔

■ねちっこさの根底に日本風土が  日本画に対して洋画という西洋風の手法による絵画ジャンルがある。本書には洋画の写実表現によるリアリズムの系譜の画家、「物狂い」と呼ばれた高橋由一を始め、岸田劉生から現代に至る52人の写実………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年05月28日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

巴水の日本憧憬 [画]川瀬巴水 [文]林望

巴水の日本憧憬 [画]川瀬巴水 [文]林望

■暗い旅情を誘う夜景に魅せられ  夜の帳(とばり)が下りる頃の巴水(はすい)のザワザワさせる夜景に魅せられてきた。黒澤明の時代劇のオープンセットの宿場町、からっ風の代わりに雨、雨上がりの空に月、川面に映る家の灯(あか)………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年05月14日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

ルネ・マグリット-国家を背負わされた画家 [著]利根川由奈

ルネ・マグリット-国家を背負わされた画家 [著]利根川由奈

■“象徴”は、民族性を嫌悪した  パイプの絵を描いて「これはパイプではない」と言うマグリットはベルギー人だが、作風からはベルギーの民族性は全く感じられない。同国のボスの絵は民族的幻想的だがマグリットは「私は現実の世界に………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年04月30日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

自然史 [著]露口啓二

自然史 [著]露口啓二

■非情の眼で切り取る風景写真    最初、書評委員会の場に提示された本書を手にとり、何げなくパラパラと頁(ページ)を繰っていた。そのうち、不思議な感覚に襲われ始めたことに気づいた。老齢である自分の肉体の変化を、この風景………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年04月16日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

小説ライムライト―チャップリンの映画世界 [著]C・チャップリン、D・ロビンソン

小説ライムライト―チャップリンの映画世界 [著]C・チャップリン、D・ロビンソン

■人生の断面を見せ、物語は続く  ひとりの女が自殺未遂を起こすところからこの物語は始まる。この不幸なバレリーナの病む魂と肉体を救った落ち目の老道化師との間で物語が醸成されていく。全ての物語には始まりと終わりがあるが実人………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年03月12日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

洞窟ばか―すきあらば、前人未踏の洞窟探検 [著]吉田勝次

洞窟ばか―すきあらば、前人未踏の洞窟探検 [著]吉田勝次

■底もゴールもない未知への挑戦  運命の力が作用して、なるべくして洞窟探検家になった「俺」は高校を辞めるまでは無謀なアウトロー的人間であり、直感に従った行動で危険な目にも遭うが、彼を導くことになる運命は時に試練を与えな………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年02月19日
[ジャンル]歴史

北斎原寸美術館 100%Hokusai! [監修]小林忠

北斎原寸美術館 100%Hokusai! [監修]小林忠

■風景画へ驚異の発見の旅  この画集をジイッと見つめていると、見えないはずのものが見えてくる。部分拡大によって死角の視覚化に驚異のVisionを発見してしまうからだ。この発見は私の発見か、それとも北斎の発見なのか?  ………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年02月05日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能

デヴィッド・ボウイ インタヴューズ [編]ショーン・イーガン

デヴィッド・ボウイ インタヴューズ [編]ショーン・イーガン

■大声でよく笑う悲観主義者  デヴィッド・ボウイに代わってデヴィッド・ボウイになりたい人間ならこの本は彼らにとってバイブルに違いないが、ボウイ当人はデヴィッド・ボウイに辟易(へきえき)としながらも別の架空のロックスター………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年01月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

ピカソになりきった男 [著]ギィ・リブ

ピカソになりきった男 [著]ギィ・リブ

■贋作、本物、それほど重要か?  娼館で生まれた俺は子ども時代、リヨンで路上生活をしていた。周りは悪ばかりだった。俺は刑務所行きの運命にあると思われていた。取りえは独学でモノにした絵くらいだ。一貫性のない、なんでもあり………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2016年10月23日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

マルセル・デュシャンとアメリカ―戦後アメリカ美術の進展とデュシャン受容の変遷 [著]平芳幸浩

マルセル・デュシャンとアメリカ―戦後アメリカ美術の進展とデュシャン受容の変遷 [著]平芳幸浩

■読み解き揺さぶり美術を刺激  1917年、男性用小便器を展覧会に出品し、スキャンダルを巻き起こしたマルセル・デュシャンは芸術の概念を根本から変えてしまった。が、本書はいわゆる伝記的な作家論ではなく、彼の作品そのものの………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2016年09月25日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

フリーダ 愛と痛み [著]石内都

フリーダ 愛と痛み [著]石内都

■「遺品たち」の写真、自由な視座  見つめれば見つめるほど遺品というものは不気味で気持ちの悪いものである。  この写真集の帯文には「彼女が、今ここにいる」とあるが、ここにいるのは写真家であって、つまり「彼女」フリーダ・………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2016年07月31日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

「病は気から」を科学する [著]ジョー・マーチャント

「病は気から」を科学する [著]ジョー・マーチャント

■心と体はどこまで影響し合うか  病気とは患者の主観ではない。医者が認めなければ病気とは言わない。心は二の次ということだ。では心に治癒力はないのか?  心は万能ではないという科学主流の考えに疑問を抱いた先端科学専門ジャ………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2016年06月05日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

ピカソ―二十世紀美術断想 [著]粟津則雄

ピカソ―二十世紀美術断想 [著]粟津則雄

■遺跡発掘のように画家を照射  著者は昭和21(1946)年、18歳のとき初めてピカソの複製画に出会う。「事件」だった。それ以来、少年はピカソに「困惑」させられ、煩わしい問題を抱え込んでしまう。  バラバラの主題と様式………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2016年05月01日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

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