四ノ原恒憲(朝日新聞記者)の書評

写真:四ノ原恒憲さん

四ノ原恒憲 (朝日新聞記者)
1951年大阪府生まれ。朝日新聞記者。元本社編集委員。

日本人の坐り方 [著]矢田部英正 

日本人の坐り方 [著]矢田部英正 

■多様なスタイル排した「正座」  「正義」「正論」「正統」……。頭に「正」をいただく文言には、どこかうさん臭さを感じ取ってしまう癖がある。でも「正座」は、日本文化の長い伝統に支えられた「正統」な座り方と、何となく信じて………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年03月27日
[ジャンル]社会 新書

正岡子規―言葉と生きる [著]坪内稔典

正岡子規―言葉と生きる [著]坪内稔典

■様々な顔持った「表現者」の生涯  「子規」「不如帰」「時鳥」「杜鵑」「蜀魂」「杜宇」……。日本語で詩を作るアメリカ生まれのアーサー・ビナードさんは、これらすべてを「ホトトギス」と読む日本語表現の豊かさに、あるエッセー………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年03月20日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝 新書

臨床の詩学 [著]春日武彦

臨床の詩学 [著]春日武彦

■ありふれた「言葉」が持つ力  人と心が通い合う。そんな言葉を書いたり、言ったりするのは簡単だが、けっこう情緒的で、あやふやな状態ではないのか。だから良いのかもしれないけれど、精神医療の現場ではそうもいかない。患者と日………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年03月06日
[ジャンル]医学・福祉 社会

あっぱれ!旅役者列伝 [著]橋本正樹

あっぱれ!旅役者列伝 [著]橋本正樹

■舞台の上も客席も熱く多様に  何やらセピア色めく「旅役者」という響きに惹(ひ)かれ、手に取った。誰にでも知られた名前ではない。でも、テレビの登場で、衰退の一途をたどった昭和30年代からの不振を抜け、今も多くの熱狂的な………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年02月27日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

就活エリートの迷走 [著]豊田義博 

就活エリートの迷走 [著]豊田義博 

■勝ち抜いた末「戦力外」の理由とは  不況の中、大学生の就職活動(就活)は、厳しい。が、著者は、激戦を勝ち抜いた「就活エリート」の多くが、近年「戦力にならない」という嘆きをよく耳にする。「極度に失敗を恐れる」「自分の能………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年02月20日
[ジャンル]社会 新書

日本を問い直す―人類学者の視座 [著]川田順造

日本を問い直す―人類学者の視座 [著]川田順造

■フィールドワークと「うねる」思考  やはり「音」に敏感なのだろう。アフリカ・無文字社会での、声や音による豊かな表現・伝達の研究でも知られる筆者ならではの書き出しが、印象深い。東京・深川に生まれ、昭和20年3月の東京大………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年02月06日
[ジャンル]人文

認知症と長寿社会―笑顔のままで [著]信濃毎日新聞取材班

認知症と長寿社会―笑顔のままで [著]信濃毎日新聞取材班

■「ギリギリの努力」の現場ルポ  人は誰しも、健康で長命を願い、他人に迷惑をかけずに天寿をまっとうしたい。でも、人間は生物であるが故に衰える。病にもかかる。往々にして誰かの手助けが必要になる。まして、記憶があやふやにな………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年01月30日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝 新書

昔日の客 [著]関口良雄

昔日の客 [著]関口良雄

■そんな古書店もあったんだ  深夜に読了。感慨というべきか、闇の中で、この本が描く、恐らく今では取り戻せないだろう世界に思いが広がり、しばし眠れなかった。  30歳をすぎた昭和28年、馬込文士村に近い東京都大田区に古書………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年01月09日
[ジャンル]社会

「お笑い」日本語革命 [著]松本修 

「お笑い」日本語革命 [著]松本修 

■文化を支える言葉の「旅」追って    タイトルに「お笑い」の文字があるから、ふざけた本と思ってはいけない。何せ、以前自らの番組を使い、全国の「アホ」「バカ」という呼称の散らばりを調べ、柳田国男が「蝸牛(かぎゅう)考」………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年12月05日
[ジャンル]人文 社会

昭和レトロスタヂアム―消えた球場物語 [編著]坂田哲彦

昭和レトロスタヂアム―消えた球場物語 [編著]坂田哲彦

■栄光と挫折、時代の香り思い出す  いつだったか。ヤクルト・ファンの作家、村上春樹さんが、神宮球場を例にとりながら、閉じたドームの天井ではなく、風が吹き渡る晴天や、薄暮から星月夜の変化の下、野外で味わうプロ野球本来の楽………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年11月21日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

電子書籍の時代は本当に来るのか [著]歌田明弘 

電子書籍の時代は本当に来るのか [著]歌田明弘 

■見取り図の将来は  アナログ派でいこう、と頑固に思うが、近年、喧(かまびす)しい「電子書籍」を巡る話題には、少々気が惹(ひ)かれる。身の回りの本という「物体」の山の増殖が沈静化する可能性があることもある。「本」の電子………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年11月07日
[ジャンル]IT・コンピューター ノンフィクション・評伝 新書

死刑台から教壇へ―私が体験した韓国現代史 [著]康宗憲

死刑台から教壇へ―私が体験した韓国現代史 [著]康宗憲

■独裁の恐ろしさ 抗う人々の勇気    受験を最重要視するこの国の教育は、現代史をまともに教えない。日本史だってそう。まして、すぐお隣であっても、韓国の現代史であれば、なおさらだ。北朝鮮の独裁体制のむごさは、拉致や核問………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年10月31日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

戦争と広告 [著]馬場マコト 

戦争と広告 [著]馬場マコト 

■戦意昂揚へ、なぜのめり込んだか  我々の生活は、広告に、日々浸されている。商品に限らない。選挙だって、いわばプロの手が入った“広告合戦”だ。  でも、その程度なら個人の判断で、無視もできるが、恐ろしいのは、「戦争」と………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年10月24日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

随想 [著]蓮實重彦 

随想 [著]蓮實重彦 

■思索と批評、そこはかとなく平明に  「随想」。新奇さで目を引く本のタイトルが目立つ昨今の出版界で、何というシンプルさ。広辞苑によると「おもいつくまま。おりにふれたこと。また、それを書きとめた文章」とある。言い換えれば………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年10月10日
[ジャンル]文芸

日高敏隆の口説き文句 [編]小長谷有紀・山極寿一

日高敏隆の口説き文句 [編]小長谷有紀・山極寿一

■仕事、人柄 29人が思い出語る  画家がいる。作家がいる。そしてジャズマン、記録映画作家、国文学者、異分野の学者、僧侶……。昨秋、急死した動物行動学者、日高さん。その思い出や教えを振り返る29人の肩書の広がりが、彼の………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年10月03日
[ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝

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