松本仁一(ジャーナリスト)の書評

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松本仁一 (ジャーナリスト)
1942年長野県生まれ。ジャーナリスト。元朝日新聞社編集委員。専門はアフリカ・中東問題。著書に『ユダヤ人とパレスチナ人』『アフリカを食べる』『カラシニコフ』『アフリカで寝る』(日本エッセイスト・クラブ賞)など。

戦場からスクープ!―戦争報道に生きた三十年 [著]マーティン・フレッチャー

戦場からスクープ!―戦争報道に生きた三十年 [著]マーティン・フレッチャー

■報道の主役は常に生々しい現場  紛争が起きる。その背景についての知識などなくても、とにかく一番乗りで戦場に飛び込んでいく。そんな報道を重ねてきたジャーナリストの回顧録だ。  1994年にルワンダ虐殺が起きたとき、ツチ………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2010年03月21日
[ジャンル]政治 ノンフィクション・評伝 国際

アフリカを食い荒らす中国 [著]セルジュ・ミッシェル、ミッシェル・ブーレ

アフリカを食い荒らす中国 [著]セルジュ・ミッシェル、ミッシェル・ブーレ

■利益のためには手段選ばぬエグさ  ちょっと刺激的なタイトルだが、西欧の大手紙記者が時間をかけてアフリカ各地を取材したリポートだ。その具体的な報告には説得力がある。  たとえばナイジェリアのラゴス。世界最悪といわれる交………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2010年03月07日
[ジャンル]政治 経済 国際

進化の存在証明 [著]リチャード・ドーキンス

進化の存在証明 [著]リチャード・ドーキンス

■太古から千変万化、地上最大のショー  2008年に米国で行われた調査によると、「地球上の生命は、始まりのときから現在の姿で存在した」とする回答が42%もあったという。つまり米国人の10人に4人は、進化を否定しているの………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2010年02月07日
[ジャンル]科学・生物

スキャンダルの世界史 [著]海野弘

スキャンダルの世界史 [著]海野弘

■有名人が転ぶのを喜ぶ「観客」  ナポレオン3世は大変な女好きだったという。国政を妃(きさき)に任せっぱなしで若い娘を追いかけていた。そのすきにビスマルクが着々とプロイセン領土を拡大。あわてて普仏戦争を始めたがときすで………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2010年01月24日
[ジャンル]歴史 人文 社会

水洗トイレは古代にもあった―トイレ考古学入門 [著]黒崎直

水洗トイレは古代にもあった―トイレ考古学入門 [著]黒崎直

■各地の遺跡から歴史を科学する  古代遺跡で人工的な穴が見つかったとする。それは柱の穴か、トイレの穴か。  穴から木片、ウリの種、ハエのさなぎの三つが出土したら、それは間違いなくトイレの跡なのだという。寄生虫卵が出たら………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2010年01月17日
[ジャンル]歴史 社会

死刑 [著]読売新聞社会部 

死刑 [著]読売新聞社会部 

■知られざる実態を詳細に報告  死刑執行に使うロープ。その太さが3センチもあるということを、この本で初めて知った。  裁判員制度で私たち一般人が死刑事件にかかわる可能性が出てきたにもかかわらず、私たちはその実態を全く知………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2009年12月06日
[ジャンル]政治 社会 ノンフィクション・評伝

戦場の掟 [著]スティーヴ・ファイナル 

戦場の掟 [著]スティーヴ・ファイナル 

■超法規の傭兵会社、イラク戦争の鬼子  03年3月、米国は国際社会の制止を振り切ってイラク侵攻に踏み切った。その後のイラクがどうなったか。10月13日のイラク政府発表によると、08年10月まで、8万5694人のイラク人………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2009年11月01日
[ジャンル]政治 社会 ノンフィクション・評伝

東京骨灰紀行 [著]小沢信男 

東京骨灰紀行 [著]小沢信男 

■浮かび上がる近代日本の来し方  江戸開闢(かいびゃく)いらい、東京ではどれほど多くの死があったのか。82歳の老文学者が、その骨灰の埋葬地や慰霊碑を歩きまわって回顧する。洒脱(しゃだつ)な紀行文だが、一つ一つの死が持つ………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2009年10月18日
[ジャンル]文芸

襲われて-産廃の闇、自治の光 [著]柳川喜郎 

襲われて-産廃の闇、自治の光 [著]柳川喜郎 

■脅しや誘惑に耐えた町長と住民  産業廃棄物の処理場建設に反対する岐阜県御嵩(みたけ)町の町長が96年、暴漢に襲われて殺されかける事件があった。あれから13年、まだ犯人は捕まっていない。産廃をめぐって一体なにがあったの………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2009年10月11日
[ジャンル]政治 社会

ユダヤ人を救った動物園 [著]ダイアン・アッカーマン

ユダヤ人を救った動物園 [著]ダイアン・アッカーマン

■自殺覚悟でナチスを欺いた勇気  ナチス支配下のポーランド・ワルシャワで、動物園の園長ヤンと妻アントニーナが多くのユダヤ人をかくまった、その実話である。  ゾウやライオンなどの大型獣はすでに処分されていた。動物園はがら………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2009年09月20日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

倒壊する巨塔―アルカイダと「9・11」への道(上・下) [著]ローレンス・ライト

倒壊する巨塔―アルカイダと「9・11」への道(上・下) [著]ローレンス・ライト

■細部まで綿密取材、惨劇への過程描く  「9・11」から8年がたつ。事件はなぜ引き起こされたのか。米国がそれを防げなかったのはなぜか。  アルカイダ指導者のビンラディンやザワヒリ、米連邦捜査局(FBI)捜査官オニールら………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2009年09月06日
[ジャンル]政治 ノンフィクション・評伝 国際

ルポ 資源大陸アフリカ [著]白戸圭一

ルポ 資源大陸アフリカ [著]白戸圭一

■腐敗した権力者が多くを私物化  著者は毎日新聞の元アフリカ特派員。アフリカ崩壊国家の、生の場面に足を踏み入れて書いたリポートだ。  スーダンのダルフール虐殺。政府軍機の警戒をかいくぐって隣国から密入国する。民兵に襲撃………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2009年08月23日
[ジャンル]歴史 経済 社会

密航屋 [著]野村宏之

密航屋 [著]野村宏之

■夫婦や家族のふりして不法入国  「密航屋」というビジネスがあるとは知らなかった。  先進国の空港では欧米人や日本人の入国審査は簡単だが、途上国の人間にはかなり厳しい。ニセ日本旅券を用意しても、態度や言葉ですぐ見破られ………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2009年08月02日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

壊れても仏像 文化財修復のはなし [著]飯泉太子宗

壊れても仏像 文化財修復のはなし [著]飯泉太子宗

■プラモづくりに似た復元過程  東京の「国宝・阿修羅展」には、2カ月余で94万人が入場したという。われわれ日本人はよほど仏像好きのようだ。  そうした古い仏像はどうやって修理するのか。本書は修復専門家による苦労話だ。 ………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2009年07月19日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

運命の人 全4巻 [著]山崎豊子

運命の人 全4巻 [著]山崎豊子

■国家権力のウソ、密約暴いた記者  重要な外交交渉で、国家権力が国民にウソをついている。それを新聞記者が暴いたとき、何が起きるか。72年に実際に起きた「沖縄密約事件」をモデルにした小説だ。  外務省記者クラブに所属する………[もっと読む]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト)
[掲載]2009年07月05日
[ジャンル]文芸

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