天児慧(早稲田大学教授)の書評

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天児慧 (早稲田大学教授)
1947年岡山県生まれ。早稲田大学大学院教授。早稲田大学現代中国研究所所長。専門は国際関係史・現代アジア史。琉球大学助教授などを経て現職。著書に『中国改革最前線』(アジア・太平洋賞特別賞)『中国・アジア・日本』『アジア連合への道―理論と人材育成の構想』など。

グローバル中国への道程 [著]川島真ほか/高まる生活リスク [著]飯島渉ほか

グローバル中国への道程 [著]川島真ほか/高まる生活リスク [著]飯島渉ほか

■「問題群」の視角から中国を論ずる  中国という国は「何でもあり」の世界である。そこには最先端から原始的社会、富豪と極貧、大飢饉(ききん)と大豊作、また多様な言語と食生活などが同時に存在している。個別の中国を論じた書物………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2010年03月28日
[ジャンル]政治 国際

趙紫陽 極秘回想録―天安門事件「大弾圧」の舞台裏! [著]趙紫陽、バオ・プーほか

趙紫陽 極秘回想録―天安門事件「大弾圧」の舞台裏! [著]趙紫陽、バオ・プーほか

■輝きを増す元最高指導者の遺言  本書は元最高指導者が幽閉16年の歳月の中で語った中国政治の内幕を伝える書である。限られた時期とはいえ、トップレベルの政策決定過程を内側から、これほどまでに赤裸々に描きだしたのはこれが初………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2010年03月07日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 国際

インドのことはインド人に聞け!/ガンディーからの〈問い〉 [編著]中島岳志

インドのことはインド人に聞け!/ガンディーからの〈問い〉 [編著]中島岳志

■大国の現在とアジア主義の再生  経済の自由化、グローバル化が進むインドが大きく変わり始めている。どのように変わってきているのか。『インド〜』はインドの新聞・雑誌に載った文章を消費社会化、結婚・家庭イメージ、教育など五………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2010年02月14日
[ジャンル]政治 経済 国際

天安門事件から「08憲章」へ―中国民主化のための闘いと希望 [著]劉暁波

天安門事件から「08憲章」へ―中国民主化のための闘いと希望 [著]劉暁波

■受難者の叫び受け止める知識人  2008年12月、自由、人権、共和、民主などを強く求めた「08憲章」が発表され、その起草者・劉暁波が直前に拘束された。09年12月には北京第一中級人民法院において、国家政権転覆扇動罪で………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2010年01月17日
[ジャンル]政治 国際

チャイナ・アズ・ナンバーワン [著]関志雄/ 中国が世界を思いどおりに動かす日 [著]宋暁軍・王、小東ほか

チャイナ・アズ・ナンバーワン [著]関志雄/ 中国が世界を思いどおりに動かす日 [著]宋暁軍・王、小東ほか

■「世界一」への台頭も尽きない内憂外患  注目される「中国の台頭」を当の中国(系)人はどう受け止めているのか。両著書とも自信にあふれている。関志雄は香港生まれの経済学者である。彼は「世界一」を具体的な数字で示した。30………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2009年12月13日
[ジャンル]政治 社会 国際

発禁『中国農民調査』抹殺裁判 [著]陳桂棣・春桃

発禁『中国農民調査』抹殺裁判 [著]陳桂棣・春桃

■中国の新旧の政治のせめぎ合い  長く中国研究にかかわっていても、その政治社会の深層に触れることは容易ではない。それを痛感させてくれたのが本書の元になった『中国農民調査』(2003年、邦訳は05年・文芸春秋)である。2………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2009年11月29日
[ジャンル]政治 経済 社会

貧者を喰らう国-中国格差社会からの警告 [著]阿古智子

貧者を喰らう国-中国格差社会からの警告 [著]阿古智子

■中国人の「生の声」と「痛み」伝える  目覚ましい躍進を続けている中国。しかし他方で深刻な環境汚染やエイズなど感染症の広がり、貧しい人々の悲惨な状況や抗議、彼らに対する権力者の弾圧や甚だしい腐敗などが頻繁に伝わってくる………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2009年11月01日
[ジャンル]歴史 政治 社会

タイ-中進国の模索 [著]末廣昭 

タイ-中進国の模索 [著]末廣昭 

■「微笑みの国」再建への模索を解説  タイは1980年代から90年代にかけて急成長を遂げ、アジアの中進国として注目されてきた。しかし昨年11月バンコクの国際空港の占拠、今年4月パタヤーでのASEAN・東アジア首脳会議の………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2009年10月25日
[ジャンル]経済 新書

1968 上・下 [著]小熊英二 

1968 上・下 [著]小熊英二 

■叛乱の総体を描き、「転換の原点」問う  全国の大学を席巻した学生の叛乱(はんらん)は何だったのか、そして何を残したのか。一世代下の著者があの叛乱を真剣に問うている。そしてそれを一過性の現象ではなく総体として描こうと全………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2009年10月04日
[ジャンル]歴史 政治 経済

林彪春秋 [著]姫田光義

林彪春秋 [著]姫田光義

■林彪を通し中国現代史を再構築  本書は共産党史上、高い評価と厳しい批判を受けた指導者・林彪(りんぴょう)の歴史を1948年と71年に絞って再検証している。  48年は満州での激しい国共内戦の年で、その後の趨勢(すうせ………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2009年09月20日
[ジャンル]歴史 政治

中国文化大革命の大宣伝 上・下 [著]草森紳一

中国文化大革命の大宣伝 上・下 [著]草森紳一

■中国の「虚と実」分析、豊かな示唆を与える  文革とは何だったのか? これまでは、崇高な理念が何らかの要因によって「逆説」に転化するという理念変質論か、毛沢東の奪権と呼ばれる権力闘争論か、国内外の政治・経済・社会の構造………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2009年08月23日
[ジャンル]歴史 政治 社会

加藤周一 戦後を語る 加藤周一講演集・別巻 [著]加藤周一

加藤周一 戦後を語る 加藤周一講演集・別巻 [著]加藤周一

■迎合しないリベラルな思想を凝縮  多くの思想家には、その思想の特徴を形成する「原風景」がある。著者の場合は1941年12月と1945年8月であった。真珠湾攻撃を知ったとき、彼は「これでおわりだ。みんな滅びていくだろう………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2009年07月19日
[ジャンル]人文

中国経済最新リポート 米金融危機が中国を変革する [著]真家陽一

中国経済最新リポート 米金融危機が中国を変革する [著]真家陽一

■危機を好機に変える中国的強さ  昨年の北京オリンピック、金融危機以来、世界の眼(め)は中国に一段と注がれている。「米中G2時代の到来」とか、米国の凋落(ちょうらく)で安定的成長を進める「北京コンセンサス」へといった議………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2009年06月14日
[ジャンル]経済 国際

中国は民主主義に向かう [著]兪可平/近代中国における連邦主義思想 [著]劉迪

中国は民主主義に向かう [著]兪可平/近代中国における連邦主義思想 [著]劉迪

■天安門事件20周年、政治改革再び課題に  「六四天安門事件」がはや20周年を迎えた。当時、取り組まれ始めていた政治改革は大幅に後退し、経済改革、経済発展が優先された。しかし今日、大国化したが深刻な問題を抱える中国で、………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2009年05月24日
[ジャンル]政治 人文 国際

日台関係史 1945—2008 [著]川島真・清水麗・松田康博・楊永明

日台関係史 1945—2008 [著]川島真・清水麗・松田康博・楊永明

■日台の歴史概観する初の体系的学術書  台湾はかつて日本の植民地だったことを知らない人も増えてきている。また日台関係はしょせん日中関係の裏面史でしかないと思っている人もいる。台湾の視点から、日台関係のみならず、日中関係………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2009年04月26日
[ジャンル]歴史 国際

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