原真人(本社編集委員)の書評

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原真人 (本社編集委員)
1961年長野県生まれ。。日本経済新聞を経て88年に朝日新聞に入社。経済取材が長く、財務省、総務省、経産省、金融庁、日本銀行などを担当。銀行、エネルギー、通信、流通、素材業界などの民間取材も多数経験。著書に『朝日新聞記者が明かす経済ニュースの裏読み深読み』。

第五の権力―Googleには見えている未来 [著]エリック・シュミット、ジャレッド・コーエン

第五の権力―Googleには見えている未来 [著]エリック・シュミット、ジャレッド・コーエン

■ネット先導者が示す明と暗  インターネット社会の未来を描く本はあまたあるが、本書はそんじょそこらの解説書ではない。なにしろ高度情報社会の最強企業、グーグルのエリック・シュミット会長がみずから書いた本なのだ。  シュミ………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2014年03月16日
[ジャンル]社会

滅亡へのカウントダウン―人口大爆発とわれわれの未来』(上・下) [著]アラン・ワイズマン

滅亡へのカウントダウン―人口大爆発とわれわれの未来』(上・下) [著]アラン・ワイズマン

■「人類が存続できる世界」とは  いま世界の人口は200年前の7倍の70億人。今世紀中には100億人超となる。食物連鎖の頂点にいる人類はますます生息領域を広げ、地球から資源をしぼり取ろうとしている。だが100億人がハン………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2014年03月02日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 国際

福島第一原発収束作業日記―3・11からの700日間 [著] ハッピー

福島第一原発収束作業日記―3・11からの700日間 [著] ハッピー

■混乱する現場の実態、赤裸々に  東電福島第一原発で働くベテランの下請け作業員である著者は、事故直後からツイッターでつぶやき続ける。いつしか原発について“本当のこと”を知りたい人々に支持され、フォロワーは9万人近くまで………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年12月15日
[ジャンル]政治 社会

劣化国家 [著]ニーアル・ファーガソン

劣化国家 [著]ニーアル・ファーガソン

■西洋の「大いなる衰退」の原因  昨今、政治も企業経営も短期的な利益や思惑だけで動くことが増え、それが思わぬ機能不全を引き起こしている。経済危機の頻発といった症状がまさにそうだ。しかも困ったことに、根本原因も処方箋(せ………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年12月08日
[ジャンル]政治 経済

日本人はなぜ存在するか [著]與那覇潤

日本人はなぜ存在するか [著]與那覇潤

■歴史の見方の「殻」を破る  通説にとらわれない新鮮な日本史観を提示してきた気鋭の歴史学者が、こんども多くの読者が興味をそそられるであろう「日本人とは何か」というテーマに迫った。ありがちな日本人論を想定して読むと、その………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年12月01日
[ジャンル]社会

日本の農業を破壊したのは誰か―「農業立国」に舵を切れ [著]山下一仁

日本の農業を破壊したのは誰か―「農業立国」に舵を切れ [著]山下一仁

■農協や農政の甘えの構造指摘  日本の農業をめぐっては、「誤った常識」を前提に政策が議論されることが多い。「小さい農家は貧乏」「関税がなくなれば農業は壊滅する」「米国や豪州とは規模が違うので競争にならない」のたぐいだ。………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年11月03日
[ジャンル]社会

いまを生きるための政治学 [著]山口二郎

いまを生きるための政治学 [著]山口二郎

■失敗ふまえ“新・政権交代論”  著者は「生活が第一」のスローガンを提言し、4年前の政権交代に一役買った民主党のブレーンだ。理想の政治の実現を夢みた著者にとって、民主党の挫折は痛恨事だったろう。市民に政治へのあきらめ気………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年10月27日
[ジャンル]政治

ドキュメント電王戦―その時、人は何を考えたのか [著]羽生善治ほか

ドキュメント電王戦―その時、人は何を考えたのか [著]羽生善治ほか

■人間対人間のドラマだった  この春開かれたプロ棋士とコンピューター将棋ソフトの5対5の団体戦「電王戦」を200万人がニコニコ動画でみた。棋戦を超えた「人間対機械」という意味合いに関心も高まったのだろう。  結果は棋士………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年10月13日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

未来の食卓―2035年 グルメの旅 [著]ジョシュ・シェーンヴァルド

未来の食卓―2035年 グルメの旅 [著]ジョシュ・シェーンヴァルド

■第二のサーモン、疑似肉…  20年後の消費者の舌と胃袋を満足させる食材は何か。著者はさまざまな食材開発に挑む研究者、市場関係者らを端から訪ね歩く。食にハイテクをもちこむことに抵抗感があった著者だが、取材を重ねるうちに………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年09月29日
[ジャンル]科学・生物

原風景のなかへ [著]安野光雅

原風景のなかへ [著]安野光雅

■魔法が隠されているよう  安野光雅が描くと、花も森も写実的なようでいて、なぜかだれの絵とも違う、淡く、澄んだ色調になる。独特の安野ワールドになるのだ。それは水彩やパステルの独特のタッチのせいだとずっと思っていたが、こ………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年09月15日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

「幸せ」の経済学 [著]橘木俊詔

「幸せ」の経済学 [著]橘木俊詔

■内外の幸福調査が示すもの  経済学はもともと豊かで幸せな経済社会をつくるための学問である。ところが昨今は「幸せ」そのものが研究対象になってきた。成長がそのまま幸福度アップにつながった時代と、必ずしもそうでない現代社会………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年08月25日
[ジャンル]経済

「空気」の構造―日本人はなぜ決められないのか [著]池田信夫

「空気」の構造―日本人はなぜ決められないのか [著]池田信夫

■タコツボ組織を変えるとき  仲間内の暗黙の合意をこわすような発言をすれば「空気を読め」とたしなめられる。日本社会のそんな特質を初めて「空気」という言葉でとらえたのは評論家・山本七平の『「空気」の研究』だった。  あれ………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年08月18日
[ジャンル]社会

国家はなぜ衰退するのか―権力・繁栄・貧困の起源(上・下) [著]ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン

国家はなぜ衰退するのか―権力・繁栄・貧困の起源(上・下) [著]ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン

■自由・公平な制度が経済発展もたらす  世界には豊かな国と貧しい国がある。その差はどこから生まれるのだろうか。素朴だが、深遠な問いだ。つい決定論に走りやすいこの設問に、本書は、国家の経済的命運は経済的な制度が決める、つ………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]政治 経済

私たちはなぜ税金を納めるのか―租税の経済思想史 [著]諸富徹

私たちはなぜ税金を納めるのか―租税の経済思想史 [著]諸富徹

■税制の歴史から国家を考える  日本の税収は経済規模に比べて小さく、先進国最小の政府だ。そして日本は最も増税できない国である。消費税率5%は先進国で際だって低い。世界最速で高齢化が進み、社会保障費を一番必要とするこの国………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年07月21日
[ジャンル]政治

ビッグデータの覇者たち [著]海部美知

ビッグデータの覇者たち [著]海部美知

■人類の英知か、巨大なリスクか  この10年ほどで激増したデジタルデータ量は、人類数千年の歴史で蓄積した書物や絵図の情報量をはるかに上回る規模になった。そこから、とらえどころのない消費者需要を読み取ったり、病気の流行を………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年06月16日
[ジャンル]社会

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