細野晴臣(音楽家)の書評

写真:細野晴臣さん

細野晴臣 (音楽家)
1947年東京都生まれ。69年にエイプリル・フールでデビュー。以後、はっぴいえんど、YMOなどを結成。YMO散開後はワールド・ミュージック、アンビエント・ミュージックを探求、作曲やプロデュースなど多岐にわたり活動。著書に『アンビエント・ドライヴァー』『分福茶釜』『とまっていた時計がまたうごきはじめた』、共著に『地平線の相談』など。

ザップル・レコード興亡記―伝説のビートルズ・レーベルの真実 [著]バリー・マイルズ

ザップル・レコード興亡記―伝説のビートルズ・レーベルの真実 [著]バリー・マイルズ

■失敗した「実験的試み」の大衆化  ビートルズの影に奇妙なレーベルが存在していたことはあまり知られていない。ビートルズが君臨していた1960年代、実験的な音楽を紹介する目的で設立された「ザップル・レコード」である。その………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2017年04月23日
[ジャンル]人文

相倉久人にきく昭和歌謡史 [著]相倉久人 [編著]松村洋

相倉久人にきく昭和歌謡史 [著]相倉久人 [編著]松村洋

■検閲から守った音楽の魂語る  音楽家にとって音楽評論家は親しみ深いとは言い難いが、的確な評論には耳を傾ける価値がある。そんな関係は今日では過去のこととの感もあるが、相倉久人氏はそういう時代の論客であり、親しみ深く、尊………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能

14歳のための宇宙授業―相対論と量子論のはなし [著]佐治晴夫

14歳のための宇宙授業―相対論と量子論のはなし [著]佐治晴夫

■数式を一編の詩と見なして読む  音楽に携わって以来常々感じていたことだが、音楽と物理学はどこかでつながっているという気がする。音楽にも方程式のような考えがあり、過去の偉業(あるいは名曲)の蓄積の上に成り立つ発見がある………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2016年10月09日
[ジャンル]文芸

ポール・マッカートニー 告白 [著]ポール・デュ・ノイヤー

ポール・マッカートニー 告白 [著]ポール・デュ・ノイヤー

■曲作りを楽しむ天才に共感  ビートルズはぼくの世代、とりわけ音楽に携わるものにとって避けて通れないランドマークである。しかし20代の自分に、その衝撃はすぐにはやってこなかった。ラジオで聞いたヒット曲「抱きしめたい」(………[もっと読む]

[評者]エンタメ
[掲載]2016年07月31日

武満徹・音楽創造への旅 [著]立花隆

武満徹・音楽創造への旅 [著]立花隆

■「音の河」から確かな音を選ぶ  約800ページ、2段組みの大著を前に、武満徹という音楽家の人生を咀嚼(そしゃく)しようともがいてしまった。誰しも人の一生は一冊の本に納まらないほどの物語があるだろう。だが、ここまでやる………[もっと読む]

[評者]エンタメ
[掲載]2016年05月22日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

瀬川昌久自選著作集1954−2014 [著]瀬川昌久

瀬川昌久自選著作集1954−2014 [著]瀬川昌久

■日米のジャズ史を克明に記録  音楽を聴くことは、すなわちレコード盤に耳を傾けることだった。誰しもその解説を読んで知識を得たものだ。著者も子供の頃、そこから多大な影響を得たという。野川香文、野口久光らの名解説はその後も………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2016年04月03日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

失われた世界の記憶―幻灯機がいざなう世界旅行 [著]C・フィール、J・R・ライアン

失われた世界の記憶―幻灯機がいざなう世界旅行 [著]C・フィール、J・R・ライアン

■切り取られた19世紀の時間へ  写真は眺めるだけで色々な感覚を喚起する。それは音楽を聴くことにも通じ、写真から曲想を得ることもある。写真集は本の形を取ってはいるが、2次元の枠を超えて迫ってくる。音楽がCDそのものでは………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2016年02月28日
[ジャンル]歴史

植物は〈知性〉をもっている—20の感覚で思考する生命システム [著]S・マンクーゾ、A・ヴィオラ

植物は〈知性〉をもっている—20の感覚で思考する生命システム [著]S・マンクーゾ、A・ヴィオラ

■石炭も薬も、人類を育んだ歴史  人間は木々や花を愛(め)でる一方で、生活の都合やエネルギー源として利用してきた。動物はペットのごとく人間社会に組み込まれているが、擬人化するには異質な植物は、都市において群生を必要とさ………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]科学・生物 社会

ナディア・ブーランジェ―名音楽家を育てた“マドモアゼル” [著]ジェローム・スピケ

ナディア・ブーランジェ―名音楽家を育てた“マドモアゼル” [著]ジェローム・スピケ

■20世紀の音楽を育んだミューズ  本書は音楽に人生を捧げ、マドモアゼルと呼ばれた伝説的なフランスの女性、ナディア・ブーランジェの伝記である。著者は声楽家。20世紀初頭から70余年、芸術にとって奇跡の時代に生きたナディ………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2015年11月22日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ミシェル・ルグラン自伝 [著]ミシェル・ルグラン、ステファン・ルルージュ

ミシェル・ルグラン自伝 [著]ミシェル・ルグラン、ステファン・ルルージュ

■心から離れない音楽の秘密  ミシェル・ルグラン。この類いまれな音楽家の何を聴いていたのだろうと思う。1980年代に流行(はや)っていたボサノバ風のイージーリスニングだったか、あるいは映画も主題曲もヒットしていた「シェ………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2015年10月04日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

レノンとジョブズ 変革を呼ぶフール [著]井口尚樹

レノンとジョブズ 変革を呼ぶフール [著]井口尚樹

■破格の「大愚」に通じる文化の髄  智恵(ちえ)のシンボルである林檎(りんご)を、かつて2人の有能な「フール」が取り合った。今や伝説のビートルズのジョン・レノンと、アップルの創設者スティーブ・ジョブズである。ビートルズ………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2015年08月02日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

世界“笑いのツボ”探し [著]ピーター・マグロウ、ジョエル・ワーナー

世界“笑いのツボ”探し [著]ピーター・マグロウ、ジョエル・ワーナー

■様々な笑い、根本は万国共通  笑いとは何か? 常日頃から興味があったが、いまだに明解な答えはないらしい。この謎を少々偏屈な2人の米国人が解き明かそうと試みた。理論派で行動経済学が専門の大学教師と、暗い事件が嫌いなジャ………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2015年06月14日
[ジャンル]文芸

廃墟の残響―戦後漫画の原像 [著]桜井哲夫

廃墟の残響―戦後漫画の原像 [著]桜井哲夫

■敗戦や原爆が喚起した創造力  南方の戦争で腕を失った水木しげるの話がなぜか序文で語られる。続く第一章は日本が行った満州政策の顛末(てんまつ)から始まり、それがかなり的確にまとまった歴史認識なのだ。その満州で地図作りの………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2015年05月10日
[ジャンル]文芸

ぼくが映画ファンだった頃 [著]和田誠

ぼくが映画ファンだった頃 [著]和田誠

■映画の快楽伝える記憶の蓄積  どこの町にも映画館があった頃、映画というものは単なる娯楽を超え、20世紀文化の華であった。劇場まで足を運んで見るという行為が、映画産業という枠組みにとっては必須だったが、映画館が激減した………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2015年04月05日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

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