宮田珠己(エッセイスト)の書評

写真:宮田珠己さん

宮田珠己 (エッセイスト)
みやた・たまき。1964年生まれ。エッセイスト。著書に『晴れた日は巨大仏を見に』『だいたい四国八十八カ所』『いい感じの石ころを拾いに』『私なりに絶景 ニッポンわがまま観光記』『旅するように読んだ本』など。2017年4月より書評委員。

植物は〈未来〉を知っている―9つの能力から芽生えるテクノロジー革命 [著]ステファノ・マンクーゾ

植物は〈未来〉を知っている―9つの能力から芽生えるテクノロジー革命 [著]ステファノ・マンクーゾ

■なぜ擬態できる、なぜ動ける?  南米のボキラという蔓(つる)植物は、近くに生えている植物に擬態する能力がある。葉の大きさや形、色まで何度でも変えられるというから驚きだ。なぜそんなことが可能なのか、その仕組みはまだ解明………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年05月12日
[ジャンル]科学・生物

太陽系観光旅行読本―おすすめスポット&知っておきたいサイエンス [著]O・コスキー、J・グルセヴィッチ

太陽系観光旅行読本―おすすめスポット&知っておきたいサイエンス [著]O・コスキー、J・グルセヴィッチ

■木星でインスタ映え写真撮る!?  子どもの頃SFに夢中だった。なかでも好きだった小説は、太陽系の各惑星にそれぞれ独自の文明があるという設定で、文庫本の巻末に各惑星の案内がついていた。たとえば水星は常に太陽に同じ側を向………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年04月28日
[ジャンル]科学・生物

潜伏キリシタンは何を信じていたのか [著]宮崎賢太郎

潜伏キリシタンは何を信じていたのか [著]宮崎賢太郎

■先祖崇拝を重視し独自形に変容  長年にわたりカクレキリシタンのフィールドワークを続けてきた著者は、彼らが仏教を隠れ蓑(みの)にキリスト教の信仰を守り続けたという旧来の説に異を唱える。むしろそれは、伝統的な神仏信仰の上………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年04月14日
[ジャンル]歴史

極夜行 [著]角幡唯介

極夜行 [著]角幡唯介

■昼も夜も暗闇、未知の世界に挑む    北極圏には、何カ月もの間まったく太陽が昇らない一帯がある。探検家角幡唯介がその極夜に挑んだ。  ときに月が地表を照らすことはあるが、ほぼ毎日真っ暗闇のなか、氷河を越え、ツンドラを………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年03月04日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝

見知らぬ記憶 [著]小林紀晴

見知らぬ記憶 [著]小林紀晴

■撮るとは? 答えを探り続けて  著者は90年代、アジア各地を旅する日本の若者たちの写真を撮り、インタビューとともにその内面に迫った。『ASIAN JAPANESE』と題されたデビュー作は、旅をすることが、モラトリアム………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年02月25日
[ジャンル]文芸

宇宙飛行の父 ツィオルコフスキー―人類が宇宙へ行くまで [著]的川泰宣

宇宙飛行の父 ツィオルコフスキー―人類が宇宙へ行くまで [著]的川泰宣

■独学で打ち立てたロケット理論  ツィオルコフスキーって誰?とタイトルを見たほとんどの人は思っただろう。私も思った。  ロケットの推進原理を打ち立てたロシアの科学者だそうだ。彼の理論をもとに、ソビエトは世界初の人工衛星………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年02月04日
[ジャンル]科学・生物

仙人と呼ばれた男―画家・熊谷守一の生涯 [著]田村祥蔵

仙人と呼ばれた男―画家・熊谷守一の生涯 [著]田村祥蔵

■争わず、自分を曲げずに生きる  仙人と呼ばれた画家熊谷守一(くまがいもりかず)の評伝。  熊谷といえば、太い輪郭線のある素朴な画風で知られるが、そうした絵が描けるようになるまでは、長く貧しい生活が続いた。若いころから………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年01月21日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

縄文の思想 [著]瀬川拓郎

縄文の思想 [著]瀬川拓郎

■神話と考古学を手がかりに分析  縄文人は何を考えていたのだろう。たとえば夜空に浮かぶ星を何だと思っていたのか、死ぬとどうなると思っていたのか。どんなふうに恋をして、何を目標に生きていたのか。  かなうなら、彼らが見て………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年01月07日
[ジャンル]歴史

核DNA解析でたどる―日本人の源流 [著]斎藤成也

核DNA解析でたどる―日本人の源流 [著]斎藤成也

■縄文系、弥生系とは別の集団も  ここ数年で革命的に進歩した遺伝子研究の成果をもとに日本人の起源に迫る。  読んでみたら思わぬことが書いてあって驚いた。  日本人はどこから来たのか。これまでの定説は、次のようなものだっ………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年12月10日
[ジャンル]歴史 科学・生物

経験をリセットする―理論哲学から行為哲学へ [著]河本英夫

経験をリセットする―理論哲学から行為哲学へ [著]河本英夫

■世界と自分を変えるために  かつて河本さんの『オートポイエーシス』という本を読んだことがある。何が書いてあるのかさっぱりわからなかった。でも面白かった。わからないのに面白いとはどういうことかというと、何かものすごく斬………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年11月05日
[ジャンル]人文

世界をまどわせた地図 [著]エドワード・ブルック=ヒッチング

世界をまどわせた地図 [著]エドワード・ブルック=ヒッチング

■デタラメ、だけどチャーミング  本書に登場するのは、すべてウソの地図である。あるものは意図的に、またあるものは誤解や怠慢によって描かれ、人々をまどわせてきた。地図を信じて探検に出かけたり、人生をかけ新天地に移住しよう………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年10月15日
[ジャンル]歴史

巫者のいる日常―津軽のカミサマから都心のスピリチュアルセラピストまで [著]村上晶

巫者のいる日常―津軽のカミサマから都心のスピリチュアルセラピストまで [著]村上晶

■シャーマンの社会的役割を探る  津軽地方に「カミサマ」と呼ばれる巫者(シャーマン)がいる。  青森のシャーマンといえば、死者の口寄せを行うイタコが有名だけれど、「カミサマ」はもっと身近な、都会で言えば占師のような存在………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年10月08日
[ジャンル]人文

捕まえて、食べる [著]玉置標本

捕まえて、食べる [著]玉置標本

 もう何でもかんでも捕まえて食べるのだった。タコやカニ、マテガイはまだわかるが、ザザムシ、エイってハードル高い!  ザリガニ釣りが大好きだった子どもがそのまま大人になるとこうなるのだろう。全頁(ページ)から著者本人の楽し………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年09月17日
[ジャンル]科学・生物

バイトやめる学校 [著]山下陽光

バイトやめる学校 [著]山下陽光

■働き方を疑う、誠意ある指南書  「景気がめちゃくちゃ悪くて、世の中で起きることの、ほぼすべて悪い方向に向かっている。そんななかで好きなことで暮らしていくのは難しい。やりたくない仕事をしてはたらきまくって、たまの休みに………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年09月03日
[ジャンル]人文 社会

牛車で行こう!―平安貴族と乗り物文化 [著]京樂真帆子

牛車で行こう!―平安貴族と乗り物文化 [著]京樂真帆子

 牛車は、平安貴族の乗り物である。ぎっしゃと読む。  なぜ牛だったのか。  乗るなら馬車のほうが速いのでは?と思ってしまうが、本書によれば、牛車は乗り手が一定以上の身分であることを示すもので、それに乗っていること自体が重………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年08月27日
[ジャンル]歴史

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