山室恭子(東工大教授)の書評

写真:山室恭子さん

山室恭子 (東工大教授)
1956年生まれ。東工大教授=日本近世史。

発酵文化人類学―微生物から見た社会のカタチ [著・イラスト]小倉ヒラク

発酵文化人類学―微生物から見た社会のカタチ [著・イラスト]小倉ヒラク

■菌も人間も両方うれしい関係  みんなあつまれ。シェフ・ヒラクの発酵クッキング、はっじまるよ〜♪  まずは、用意するもの。  ◇ホモ・ファーメンタム 醸(かも)す人=つまり私たちのこと 適量  ◇醸す菌 適量  ◇醸さ………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年07月09日
[ジャンル]科学・生物

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 [著]川上和人

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 [著]川上和人

■わくわくワールドを観察すれば  ◇進路相談室だより◇  鳥類学者になりたいです。胸がドキドキする本に出合いました。噴火で出現したばかりの絶海の孤島で、生物相が誕生するところから観察できるなんて、この世界の未来はどうな………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年06月18日
[ジャンル]科学・生物

ハイン 地の果ての祭典―南米フエゴ諸島先住民セルクナムの生と死 [著]アン・チャップマン

ハイン 地の果ての祭典―南米フエゴ諸島先住民セルクナムの生と死 [著]アン・チャップマン

■精霊が踊り、歌う、原始の熱狂  友よ。ふるさとドイツの友よ。  私は今、万里の波濤(はとう)のかなたにいる。ティエラ・デル・フエゴ、南米大陸の先っぽにへばりついた寒冷の島だ。狩猟の民セルクナムとともに暮らしている。目………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年06月04日
[ジャンル]人文

文化遺産はだれのものか―トルコ・アナトリア諸文明の遺物をめぐる所有と保護 [著]田中英資

文化遺産はだれのものか―トルコ・アナトリア諸文明の遺物をめぐる所有と保護 [著]田中英資

■発掘者は盗人か、議論が渦巻く  ここは文化遺産法廷。  被告席にドイツの考古学者シュリーマンが静かに座っています。  検察側から始まります。  「この者は盗人です。我がトルコ国内にあるトロイの遺跡からドイツへと出土品………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年05月21日
[ジャンル]人文

遊戯の起源 遊びと遊戯具はどのようにして生まれたか [著]増川宏一

遊戯の起源 遊びと遊戯具はどのようにして生まれたか [著]増川宏一

■その謎の物体、おもちゃかも  ようこそ〈遊戯の起源〉博物館へ。人類はどんなふうに遊びはじめたのか、当館では興味深い事例を豊富に揃(そろ)えております。  まずは○の部屋へご案内しましょう。人類最古の遊具、ボールです。………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年05月07日
[ジャンル]人文

独裁者たちの最期の日々(上・下) [編]ディアンヌ・デュクレほか

独裁者たちの最期の日々(上・下) [編]ディアンヌ・デュクレほか

■制裁の恐怖、自律的な判断奪う  以下の3問に正答できれば本書は不要である。  問1 「スコットランド最後の王」と自称した独裁者は誰か?  (1)ヒトラー (2)パフラヴィー二世 (3)アミン  独裁者たちは、しばしば………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年04月16日
[ジャンル]歴史

鯨を生きる 鯨人の個人史・鯨食の同時代史 [著]赤嶺淳

鯨を生きる 鯨人の個人史・鯨食の同時代史 [著]赤嶺淳

■語り部6人から湧き出づる愛  吾輩(わがはい)はシロナガスクジラである。何でも薄暗い所で人間どもにひどく追い回された記憶がある。あとで聞くとそれは、ヤマト民族という、人間中で一番獰悪(どうあく)な種族であったそうだ。………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年04月02日
[ジャンル]社会

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