久保文明(東京大学教授)の書評

写真:久保文明さん

久保文明 (東京大学教授)
1956年東京都生まれ。東京大学教授。専門はアメリカ政治。慶応大学教授などを経て現職。著書に『ニューディールとアメリカ民主制』(桜田会賞、義塾賞)『現代アメリカ政治と公共利益―環境保護をめぐる政治過程』『オバマ政権のアジア戦略』、共著に『首相公選を考える』など。

アメリカ帝国の衰亡 [著]ポール・スタロビン

アメリカ帝国の衰亡 [著]ポール・スタロビン

■帝国に代わる「都市国家」時代へ  著者は「ナショナル・ジャーナル」というアメリカ政治の専門週刊誌に、高度な分析を執筆しているジャーナリストである。その著者が、本書ではアメリカの過去・現在・将来について、海外での取材に………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2010年03月07日
[ジャンル]政治 国際

評伝バラク・オバマ―「越境」する大統領 [著]渡辺将人

評伝バラク・オバマ―「越境」する大統領 [著]渡辺将人

■人生初期からオバマ像を探る労作  オバマの恩師は「人生初期の経験が、彼の判断力に深い影響を与えています」と語る。本書はこの言葉に依拠してオバマを解明しようとした伝記である。  オバマはハワイ、インドネシア、ロサンゼル………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2010年02月14日
[ジャンル]政治 ノンフィクション・評伝 国際

ライシャワーの昭和史 [著]ジョージ・R・パッカード

ライシャワーの昭和史 [著]ジョージ・R・パッカード

■尊敬する師を公平・実証的に描く  1960年は日米関係にとって危機の年であった。アイゼンハワー大統領の訪日は日米安全保障条約改定への反対運動のために直前にキャンセルされた。これを見て「日本との断たれた対話」という論文………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2010年01月24日
[ジャンル]歴史 政治 国際

松本重治伝-最後のリベラリスト [著]開米潤 

松本重治伝-最後のリベラリスト [著]開米潤 

■「日米関係の核心は中国」を胸に  松本重治(しげはる)は1936年に中国で起きた「西安事件」(蒋介石が部下の張学良に監禁された事件)を世界に先駆けてスクープしたことで知られる。本書はその松本についての伝記である。松本………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2009年12月13日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 国際

暴走族だった僕が大統領シェフになるまで 山本秀正著

暴走族だった僕が大統領シェフになるまで 山本秀正著

 逆境に勇気を与える痛快さ  まことに痛快な書である。読んでいて実に小気味よい。著者は元暴走族でサーフィンに狂う若者だったが、シェフとして生きることを目指しイタリアなどで修業し、弛(たゆ)まぬ努力を経て一流になる。すで………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2009年11月29日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ザ・コールデスト・ウインター-朝鮮戦争 上・下 [著]デイヴィッド・ハルバースタム

ザ・コールデスト・ウインター-朝鮮戦争 上・下 [著]デイヴィッド・ハルバースタム

■数々の誤算が交錯、「限定戦争」の臨場感  勝利の栄光が伴わない朝鮮戦争は、しばしば「忘れられた戦争」ともいわれてきた。しかしそれは約3年に及び、犠牲者は北朝鮮と中国でおよそ150万人、韓国で41万5千人、そしてアメリ………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2009年11月08日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

増税が国を滅ぼす-保守派が語るアメリカ経済史 [著]A・B・ラッファー、S・ムーア、P・タナウス

増税が国を滅ぼす-保守派が語るアメリカ経済史 [著]A・B・ラッファー、S・ムーア、P・タナウス

■金融危機の「処方箋」としての減税  近年、小さな政府の思想は至る所で不人気である。本書はその立場からアメリカ経済の歴史を辿(たど)り、オバマ政権の経済政策を正面から批判したものだ。  著者の一人ラッファーは、減税をす………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2009年10月25日
[ジャンル]経済

ブッシュからオバマへ-アメリカ変革のゆくえ [著]古矢旬

ブッシュからオバマへ-アメリカ変革のゆくえ [著]古矢旬

■歴史的文脈の中のこの9年  本書は著者がブッシュ政権成立時から発表してきた発言をまとめたものである。ただし、著者は各章に新たな解説と、各文章に現時点からみたコメントを付している。そのうちのいくつかは執筆時点では見通せ………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2009年10月11日
[ジャンル]歴史 国際

古式野球-大リーグへの反論 [著]佐山和夫 

古式野球-大リーグへの反論 [著]佐山和夫 

■勝敗より歴史を楽しむ本来の魅力  ますます国際化しつつある野球。しかしアメリカでは最近逆の動きも見られる。初期の野球に戻ることを目指して、「ヴィンテージ・ベースボール」(古式野球)が流行しつつあるのだ。32州に223………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2009年10月04日
[ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝

トクヴィルとデモクラシーの現在 [編]松本礼二、三浦信孝、宇野重規

トクヴィルとデモクラシーの現在 [編]松本礼二、三浦信孝、宇野重規

■民主主義を巡る想像をかき立てる  05年はフランスの思想家アレクシス・ド・トクヴィルの生誕200年だった。本書はその記念シンポジウムの記録である。  トクヴィルは1830年代にフランスの貴族としてアメリカの民主主義を………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2009年09月06日
[ジャンル]政治 人文

現代人はキリスト教を信じられるか ピーター・L・バーガー著

現代人はキリスト教を信じられるか ピーター・L・バーガー著

 現代人はキリスト教を信じられるか 懐疑と信仰のはざまで  なぜ人は信仰を持とうとするのか  本書は、著名な社会学者バーガーによるキリスト教徒としての実践の書である。著者はキリスト教について、さまざまな疑問があることを………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2009年08月30日
[ジャンル]人文

GMの言い分―何が巨大組織を追いつめたのか [著]ウィリアム・J・ホルスタイン

GMの言い分―何が巨大組織を追いつめたのか [著]ウィリアム・J・ホルスタイン

■歴史が示す大企業の慢心の危うさ    ゼネラル・モーターズ(GM)が09年6月に経営破綻(はたん)したことはよく知られている。本書は三つの大陸をまたぎ何千キロという距離を移動し、何百ものインタビューを重ねた自動車業界………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2009年08月09日
[ジャンル]経済

大学の反省 [著]猪木武徳

大学の反省 [著]猪木武徳

■「言葉の闘争」勝ち抜ける人材を  「入るに難しく、出るに易しい」、あるいは「利口者を四年間でバカにする」とまで揶揄(やゆ)された日本の大学。その改善策を考えることは、「大学の内外を問わず、日本にとって重大な課題となっ………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2009年07月12日
[ジャンル]教育 人文

マッカーサー フィリピン統治から日本占領へ [著]増田弘

マッカーサー フィリピン統治から日本占領へ [著]増田弘

■日本占領への先入観も浮き彫りに  マッカーサーについてはこれまで多数の研究の蓄積がある。本書の特徴は、フィリピン時代に遡(さかのぼ)ってマッカーサーを説き起こしていることである。とくに、彼とフィリピン脱出などの行動を………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2009年06月14日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 新書

世界政治―進歩と限界 [著]ジェームズ・メイヨール

世界政治―進歩と限界 [著]ジェームズ・メイヨール

■国際政治が進歩しない理由問う  なぜボスニア、コソボ、ソマリア、スーダン、ルワンダなど、1990年代以降も多数の内戦が勃発(ぼっぱつ)するのか。なぜ国連は無力なのか。  多くの人が抱くこのような素朴かつ重要な問いに、………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2009年05月17日
[ジャンル]政治 国際

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