酒井順子(エッセイスト)の書評

写真:酒井順子さん

酒井順子 (エッセイスト)
1966年東京都生まれ。エッセイスト。広告代理店を経てフリーライター。鉄道ファン。著書に『負け犬の遠吠え』(講談社エッセイ賞)『マーガレット酒井の女子高生の面接時間』『結婚疲労宴』『こんなの、はじめて?』『女流阿房列車』など。

学校の悲しみ [著]ダニエル・ペナック 

学校の悲しみ [著]ダニエル・ペナック 

■もと劣等生がつづる“あのころ”  極端に勉強ができなかったわけでも、不良だったわけでもないけれど、学校とか、教師とか、「教わる」という行為とか、集団行動といったものに、常にしっくりこない気持ちを持っていた私に、「学校………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2009年12月20日
[ジャンル]教育

大向うの人々-歌舞伎座三階人情ばなし [著]山川静夫

大向うの人々-歌舞伎座三階人情ばなし [著]山川静夫

■なぜ人は掛け声をかけるのか  歌舞伎座で聞こえる、「成田屋!」「成駒屋!」という掛け声。あの声がかかる間(ま)が、役者さんの台詞(せりふ)とビシッと合うと、何とも気持ちの良いものです。反対に、煮え切らない声だと、気に………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2009年11月15日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

七十五度目の長崎行き [著]吉村昭

七十五度目の長崎行き [著]吉村昭

■“目的のある旅”の香り高い余韻  吉村昭さんの小説を読んでいると、私はストーリーの隅々まで満たされた「事実」の濃度に、圧倒されるような気持ちになるのです。史実を題材とした小説の数々は、緻密(ちみつ)な取材の結果、生み………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2009年09月27日
[ジャンル]文芸

河原久雄 文楽写真集 [写真]河原久雄、[構成]橋本治

河原久雄 文楽写真集 [写真]河原久雄、[構成]橋本治

■あふれでる人形の感情、精巧な美  表紙には、故・吉田玉男が人形を遣う写真。そして、「河原久雄文楽写真集」「構成 橋本治」の文字。思わず手に取った私は、本を広げて意外な感じがしました。写真に対する橋本さんの解説が、一切………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2009年08月09日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

橋の上の「殺意」 畠山鈴香はどう裁かれたか [著]鎌田慧

橋の上の「殺意」 畠山鈴香はどう裁かれたか [著]鎌田慧

■死刑待望論で見えなくなったもの  秋田で、母子家庭の娘さんが行方不明になり、やがて遺体で発見された。  ……このニュースを聞いた時、傷心の母親の姿を見て、「何て可哀想なのだろう」と思ったことを私は覚えています。しかし………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2009年07月19日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

空海 塔のコスモロジー [著] 武澤秀一

空海 塔のコスモロジー [著] 武澤秀一

■なぜ私たちは高い建物が好きか  「塔」とはもともと、仏教用語であること。多宝塔もしくは大塔と呼ばれる、白い球面に和風の屋根をかぶせた塔は、日本独自のものであること。そこから本書は、始まります。  大塔をデザインし、高………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2009年05月31日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能

女三人のシベリア鉄道 [著]森まゆみ

女三人のシベリア鉄道 [著]森まゆみ

■晶子、百合子、芙美子の旅を追う  鉄道の旅は、飛行機のフライトや自動車のドライブとは違い、しばしば人生にたとえられるものです。線路という一本の筋の始点と終点がはっきりしているからこそ、私達(たち)はそこに人生を重ねた………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2009年05月03日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

ビカミング・ジェイン・オースティン [著]ジョン・スペンス

ビカミング・ジェイン・オースティン [著]ジョン・スペンス

■小説のモデルを類推する楽しみ  作家の人生を、知りたい。  この欲求は、優れた作品を読む時にわいてくる「この人はなぜ、このような作品を書いたのか」という疑問に答えを見つけたいからこそ、抱くものです。  ジェイン・オー………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2009年04月05日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

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