川端裕人(作家)の書評

写真:川端裕人さん

川端裕人 (作家)
1964年兵庫県生まれ。小説に『夏のロケット』(サントリーミステリー大賞優秀作品賞)『せちやん 星を聴く人』『算数宇宙の冒険』『ギャングエイジ』『風のダンデライオン』、ノンフィクションに『PTA再活用論』『動物園にできること』『ペンギン大好き!』など。ブログは「リヴァイアさん、日々のわざ」

微生物ハンター、深海を行く [著]高井研/ぼくは「しんかい6500」のパイロット [著]吉梅剛

微生物ハンター、深海を行く [著]高井研/ぼくは「しんかい6500」のパイロット [著]吉梅剛

■潜水艇が切り開く研究現場を追体験  日本には世界に誇る有人潜水艇しんかい6500がある。海洋研究開発機構(JAMSTEC)によって運用され、1989年から四半世紀にわたり深海底の調査に活躍してきた。  『微生物ハンタ………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年09月01日
[ジャンル]科学・生物

ペンギン・ペディア [著]デイビッド・サロモン

ペンギン・ペディア [著]デイビッド・サロモン

■全種を撮影、資料性も「お見事」  日本の動物園や水族館でのペンギン飼育数は世界一。ペンギン好きが多いとされる日本で、この写真集の翻訳を歓迎しつつ「してやられた!」と思うファンも多いだろう。評者もその一人だ。  アメリ………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年08月25日
[ジャンル]科学・生物

たそがれ・あやしげ [著]眉村卓

たそがれ・あやしげ [著]眉村卓

■人生顧みる時、迷い込む異界  70年代の傑作ジュブナイル「なぞの転校生」「ねらわれた学園」。21世紀になってからも再刊され読者を得ている「司政官シリーズ」。子ども目線に寄り添ったり、官僚組織の中から壮大なSFを描いた………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年08月18日
[ジャンル]文芸

ふたごと教育 [編]東京大学教育学部付属中等教育学校

ふたごと教育 [編]東京大学教育学部付属中等教育学校

■遺伝と「個の確立」を問う研究  東京大学教育学部付属中等教育学校は「ふたごの学校」として知られる。中高一貫の課程に「ふたご枠」があり、60年間で900組が学んだ。  ふたごの研究は世界的に注目されている。「双生児法」………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年07月28日
[ジャンル]教育

進化するアカデミア―「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来 [著]江渡浩一郎・ニコニコ学会β実行委員会

進化するアカデミア―「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来 [著]江渡浩一郎・ニコニコ学会β実行委員会

■学会ネット中継、視聴者も参加  研究者が集う学会は創造性を加速させる場として古くから機能してきた。論文で研究成果を共有し、年次大会などを通じて研究者をつなげる。では、それを現在のネット環境を前提に補完するとどうなるか………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年07月21日
[ジャンル]文芸 政治

東大理系教授が考える道徳のメカニズム [著]鄭(てい)雄一

東大理系教授が考える道徳のメカニズム [著]鄭(てい)雄一

■親から子へ、ごまかさず伝える  子育てでは必然的に善悪の区別を教える羽目になる。例えば、喧嘩(けんか)や他人を傷つける行為はダメ!など。ところが実際の世界は「ダメ」なことばかりである。国際紛争は大きな喧嘩で、しばしば………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年07月14日
[ジャンル]教育 新書

天気と気象についてわかっていること いないこと [編著]筆保弘徳・芳村圭

天気と気象についてわかっていること いないこと [編著]筆保弘徳・芳村圭

■「空のカラクリ」に挑む熱意  天気・気象は、社会的な関心事だ。明日、雨が降るかどうかということはもちろん、台風や集中豪雨がもたらす被害まで、気にせず済ますことはできない。しかし、こと科学的な知識については、中学校理科………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年07月07日
[ジャンル]科学・生物

主役はダーク [著]須藤靖/科学を語るとはどういうことか [著]伊勢田哲治

主役はダーク [著]須藤靖/科学を語るとはどういうことか [著]伊勢田哲治

■怒り心頭の物理学者、科学哲学者と大激論  『主役はダーク』は破格の科学エッセーだ。最新の天文学、宇宙物理学を独特の諧謔(かいぎゃく)を交えて語る。  宇宙は膨張しており、物質は希薄になっていくはずなのに、我々の世界(………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年06月30日
[ジャンル]科学・生物

生まれ変わる動物園 [著]田中正之/標本の本 [著]村松美賀子・伊藤存

生まれ変わる動物園 [著]田中正之/標本の本 [著]村松美賀子・伊藤存

■展示だけじゃない、研究意欲も  動物園は博物館法で定められた施設だ。社会的使命として「種の保存」「教育・環境教育」「レクリエーション」に加え「調査研究」がある。これまであまり強調されてこなかった役割で、長らく改善すべ………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年06月16日
[ジャンル]科学・生物

怪獣文藝 [編]東雅夫

怪獣文藝 [編]東雅夫

■不穏で不安、ぞわっとした感覚  我々の社会にとって「怪獣」は特別であるようだ。テレビでウルトラ怪獣が活躍(?)し、ゴジラが映画の定番だった頃に育った世代でなくとも思い入れを持つ人は多い。日常を逸脱した破壊のカタルシス………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年05月19日
[ジャンル]文芸

シロアリ [著]松浦健二/アリの巣の生きもの図鑑 [著]丸山宗利ほか

シロアリ [著]松浦健二/アリの巣の生きもの図鑑 [著]丸山宗利ほか

■足元に広がるワンダーランド  『シロアリ』の著者は、幼少時、原っぱのベニヤ板をひっくり返して発見したシロアリの巣に魅了された。ここに「もうひとつの世界がある」と。研究者を志す学生時代は、アパートの炬燵(こたつ)で飼う………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年05月05日
[ジャンル]科学・生物

SF JACK [編]日本SF作家クラブ

SF JACK [編]日本SF作家クラブ

■「今」を通して、未来を映し出す  日本SF作家クラブが、創立50周年を迎えた。星新一、小松左京、筒井康隆といった初期メンバーが「ジャンル」を確立した時代から半世紀以上が過ぎ、SF的な手法は拡散している。映画、アニメ、………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年04月21日
[ジャンル]文芸

誰がJ‐POPを救えるか?―マスコミが語れない業界盛衰記 [著]麻生香太郎

誰がJ‐POPを救えるか?―マスコミが語れない業界盛衰記 [著]麻生香太郎

■「ボカロ」が育む新しい世代  60年代生まれの評者が物心ついた頃、流行歌とは歌謡曲だった。思春期に出会ったニューミュージックは衝撃的で、後にJ—POPと呼ばれる分野へ発展した。いわゆる洋楽と違い、我々の気持ちに徹底的………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

統計学が最強の学問である―データ社会を生き抜くための武器と教養 [著]西内啓

統計学が最強の学問である―データ社会を生き抜くための武器と教養 [著]西内啓

■最速で最善の答えを出すために  挑発的なタイトル。統計学を「最強の武器」と位置づける。「どんな分野においてもデータを集めて最速で最善の答えを出すことができるから」と。一方、広告会社がプレゼンに使うような「統計」はむし………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年03月17日

夜の底は柔らかな幻(上・下) [著]恩田陸

夜の底は柔らかな幻(上・下) [著]恩田陸

■光景立ち上がる、鮮やかな描写  舞台設定が極めて高密度。イロと呼ばれる超能力を持つ「在色者」が社会に溶け込み暮らす世界で、特に在色者が多い特異点、途鎖国。周囲に伊予などの地名がありモデルは明らか。現実とは違い独立国だ………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]文芸

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