赤坂真理(作家)の書評

写真:赤坂真理さん

赤坂真理 (作家)
1964年東京都生まれ。アート誌の編集長を経て作家デビュー。小説には、毎日出版文化賞と司馬遼太郎賞を受賞した『東京プリズン』、映画化された『ヴァイブレータ』のほか、『蝶の皮膚の下』『ミューズ』(野間文芸新人賞)など。エッセー・評論に『肉体と読書」『モテたい理由』がある。

都会で聖者になるのはたいへんだ―ブルース・スプリングスティーンインタビュー集1973-2012 [編]ジェフ・バーガー

都会で聖者になるのはたいへんだ―ブルース・スプリングスティーンインタビュー集1973-2012 [編]ジェフ・バーガー

■はぐれ者のスター、肉声が映す米国  16歳の冬、学校へ行く道で車のラジオから流れるブルース・スプリングスティーンの曲「ハングリー・ハート」が支えだった。車で出かけ、違うふうに曲がり、妻子を置き去りにした男の歌だ。それ………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2013年12月01日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

折口信夫の青春 [著]富岡多惠子・安藤礼二

折口信夫の青春 [著]富岡多惠子・安藤礼二

■対談で描き得た人物像の新地平  折口信夫は、長らく私の気になる人だった。今や私のアイドルと言っていいが、彼自身の著書は、ぐっとくると直観はしても、とっつきにくい。しかし、折口に共振した人が紡ぐ言葉には、読んで心をわし………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2013年08月25日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

四つの小さなパン切れ [著]マグダ・オランデール=ラフォン

四つの小さなパン切れ [著]マグダ・オランデール=ラフォン

■対岸の傷ではない痛みの記憶  年齢を問われ16歳を18歳と言ったマグダは「ならば右!」。母親と妹は「ならば左!」で、左には死が、右には強制収容所があった——。  家族で唯一、ハンガリーのユダヤ人でも数少ないホロコース………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2013年07月21日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

ダメをみがく―“女子”の呪いを解く方法 [著]津村記久子・深澤真紀

ダメをみがく―“女子”の呪いを解く方法 [著]津村記久子・深澤真紀

■「降りる」は生きやすさへの鍵  女性の人生が持つ自然な多様さ。それは経済一点突破主義が折れかけの男性的生き方に対して、本来は、風穴となるべきだった。が、「女子」をめぐるメディアや国策が相互にエスカレートした結果「すべ………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2013年06月16日
[ジャンル]人文

「自然主義」と呼ばれたもの達―失われた近代を求めて2 [著]橋本治

「自然主義」と呼ばれたもの達―失われた近代を求めて2 [著]橋本治

■「外来の流行」あてはめた不幸  あなたが外国語に堪能で、最近は日本語のほうがおぼつかないくらいだ、とする。それでも、故郷の信州の風景とそこで育んだ「私」の心情を書きたい衝動が内に湧いたとき、外国語では決して触れられな………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2013年06月02日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

それでも彼女は生きていく― 3・11をきっかけにAV女優となった7人の女の子 [著]山川徹

それでも彼女は生きていく― 3・11をきっかけにAV女優となった7人の女の子 [著]山川徹

■〈家族〉と〈企業〉が壊れた世界で  東日本大震災から4カ月ほどのある日、ルポライターの著者が現地でこんな噂(うわさ)を聞く。「被災した女性たちが上京して風俗やAV(アダルトビデオ)で働き始めている」。ここで著者は戦前………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2013年05月05日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

双頭の船 [著]池澤夏樹

双頭の船 [著]池澤夏樹

■桁外れの喪失に 言葉与える格闘  「絆」――何か言った気になれる便利な言葉ではあるが、ひとつだけ、はっきりさせよう。  「絆」の要件とは、一人一人、ばらばらであることだ。  同じであることではない。たとえば酸素分子が………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2013年04月07日
[ジャンル]文芸

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