佐伯一麦 (作家)の書評

写真:佐伯一麦 さん

佐伯一麦  (作家)
さえき・かずみ。1959年生まれ。作家。2017年4月より書評委員。

開高健-生きた、書いた、ぶつかった!、美酒と黄昏 [著]小玉武

開高健-生きた、書いた、ぶつかった!、美酒と黄昏 [著]小玉武

■定説をやんわり修正して説得力  昭和5(1930)年に生まれ、平成元(89)年に58歳で亡くなった開高健は、昭和という時代と格闘し続けた作家だった。ベトナム戦争への従軍や、アマゾンへの冒険を伴う釣行など、旺盛な行動力………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年06月11日
[ジャンル]人文

現代子ども文化考―「子ども」に寄り添って [著]山中恒

現代子ども文化考―「子ども」に寄り添って [著]山中恒

 皇国少年たちを描いた「ボクラ少国民」シリーズ、また『転校生』(原作は『おれがあいつで あいつがおれで』)など大林宣彦監督により映画化された作品の原作者として知られる著者は、高校生のときに宮沢賢治の『どんぐりと山猫』を読………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年05月28日
[ジャンル]人文

日本手話とろう教育―日本語能力主義をこえて [著]クァク・ジョンナン

日本手話とろう教育―日本語能力主義をこえて [著]クァク・ジョンナン

■固有の言語を使う権利の尊重を  ろうの知人から、東日本大震災時の避難所でコミュニケーションがとれず苦労したことを筆談で教えられた。また、会議などで手話通訳が付くことはあるが、たわいもない雑談が交わされているようなとき………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年05月14日
[ジャンル]政治 医学・福祉 社会

名誉と恍惚 [著]松浦寿輝

名誉と恍惚 [著]松浦寿輝

■スリリングな展開に潜む悦楽  音楽や映画、舞台といった芸術は、作品が要求する物理的な時間に観衆も立ち会うことを余儀なくされる。その点、文学は、読む速度は読者にゆだねられ、切れ切れの時間を繋(つな)いで読み通すことも可………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年04月23日
[ジャンル]文芸

海と生きる作法 漁師から学ぶ災害観 [著]川島秀一

海と生きる作法 漁師から学ぶ災害観 [著]川島秀一

■恵みと災い、両面受けいれ共生  三陸の気仙沼市出身の民俗学者である著者は、東日本大震災による津波で実家が流失し、母を亡くした。気仙沼は生鮮カツオの水揚げ日本一を誇る港町で、震災の年も宮崎や高知、三重などの漁船が来港し………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年04月02日
[ジャンル]社会

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