江上剛(作家)の書評

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江上剛 (作家)
1954年兵庫県生まれ。作家。銀行に在勤中の2002年『非情銀行』でデビュー。他に『起死回生』『腐蝕の王国』『座礁』『隠蔽指令』『社長失格』『小説金融庁』『告発の虚塔』『さらば銀行の光』、ルポに『戦いに終わりなし―最新アジアビジネス熱風録』など。前日本新興銀行社長。

生き残る判断 生き残れない行動―大災害・テロの生存者たちの証言で判明 [著]アマンダ・リプリー

生き残る判断 生き残れない行動―大災害・テロの生存者たちの証言で判明 [著]アマンダ・リプリー

■被災者たちの体験、導き出される教訓  本書の原題「The Unthinkable」は、訳者によると「想像もできないほどの惨事」という意味だが、著者は9・11テロやハリケーン・カトリーナなどに遭遇して生き残った人たちに………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2010年02月14日
[ジャンル]科学・生物 社会

勇気ってなんだろう [著]江川紹子

勇気ってなんだろう [著]江川紹子

■つらい境遇、克服した11人の軌跡  著者は、自殺したくなるほど辛(つら)い境遇に陥り、そこからはい上がった11人に「勇気とは」と問い掛ける。  例えば、仙波敏郎さん。彼は現役警察官でありながら、愛媛県警の裏金を内部告………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2010年01月24日
[ジャンル]社会 新書

ブランドはNIPPON [著]川島蓉子

ブランドはNIPPON [著]川島蓉子

■革新的なもの作りに再生の道が  日本はデフレに陥り、メーカーは低価格競争を繰り広げている。このままでは日本のもの作りが壊れる。著者は、ファッションデザイナーの皆川明、テキスタイルデザイナー須藤玲子、クリエーティブディ………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2010年01月10日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

鉄の骨 [著]池井戸潤

鉄の骨 [著]池井戸潤

■純粋な若者が「談合」と向き合う  主人公の平太は中堅ゼネコン一松組に入社し、現場一筋。ある日、業務課への異動を命じられる。そこは別名、談合課。談合は悪ではないかと尋ねる平太に、同僚の西田は「お前は建前の世界から、本音………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2009年12月13日
[ジャンル]文芸 社会

阿修羅 [著]玄侑宗久 

阿修羅 [著]玄侑宗久 

■多様な人格持つ人間存在の闇  妻、実佐子の中にもう1人の女性がいる。知彦は、いつもの控えめな妻ではなく奔放で、底意地の悪い女性の出現に驚く。彼女は、肉体は実佐子そのものであるにもかかわらず「あたしはあいつじゃないわよ………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2009年11月29日
[ジャンル]文芸

ザ・リンク-ヒトとサルをつなぐ最古の生物の発見 [著]コリン・タッジ

ザ・リンク-ヒトとサルをつなぐ最古の生物の発見 [著]コリン・タッジ

■人類進化の謎解く「失われた環」  ドイツのフランクフルト郊外で80年代、ほぼ完璧(かんぺき)な姿で4700万年前の小さな霊長類の化石が発見された。それはイーダと名付けられ、人類の進化の謎を解くミッシング・リンク(失わ………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2009年11月15日
[ジャンル]科学・生物

学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史 上・下 [著]ハワード・ジン著/本当は恐ろしいアメリカの真実 [著]エリコ・ロウ

学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史 上・下 [著]ハワード・ジン著/本当は恐ろしいアメリカの真実 [著]エリコ・ロウ

■あこがれの国の衝撃の裏面史  現在、世界はアメリカ発の金融不況で苦しんでいる。それでも多くの人にとってアメリカはあこがれの国だ。自由、平等、アメリカンドリーム。アメリカほど光り輝く国はない。しかし光には影がある。一部………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2009年11月08日
[ジャンル]歴史

同和と銀行-三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録 [著]森功

同和と銀行-三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録 [著]森功

■組織の腐敗がどう進むかの記録  本書は、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)の行員時代、大阪の財団法人・飛鳥会のボス小西邦彦と渡り合った「汚れ役」岡野義市の記録だ。  小西は、部落解放運動家と元暴力団員の二つの顔を持つ。………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2009年11月01日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

逃亡者 [著]折原一 

逃亡者 [著]折原一 

■現実の事件モデルに「罠」を構築  私の本棚には折原一の「冤罪者」「失踪(しっそう)者」「誘拐者」「沈黙者」という「者」シリーズが並んでいる。折原の本だけは書店で見つけると、なぜか買ってしまう。なぜ、こんなにも折原の魅………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2009年10月18日
[ジャンル]文芸

水神 上・下 [著]帚木蓬生 

水神 上・下 [著]帚木蓬生 

■難事業を遂行する熱い志と信頼  九州の筑後川沿い、江南原の村々は豊かな水流の恩恵を受けることができず、長く貧しさに苦しんでいた。灌漑(かんがい)のためには川に桶(おけ)を投げ、それにたまった水を田に流す打桶(うちおけ………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2009年10月04日
[ジャンル]文芸

作家と戦争―城山三郎と吉村昭 [著]森史朗

作家と戦争―城山三郎と吉村昭 [著]森史朗

■揺るがなかった文学への信念  吉村昭と城山三郎は、共に昭和2年生まれ。出征した経験がないにもかかわらず、戦争に関係した名作を数多く世に送り出した。著者は、戦争が2人の文学に与えた影響を追究する。  吉村昭は、芥川賞に………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2009年09月20日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

記者風伝 [著]河谷史夫

記者風伝 [著]河谷史夫

■言葉に命を懸けてきた歴史  新聞記者は「社会の木鐸(ぼくたく)」と言われる。広辞苑には「世人を覚醒(かくせい)させ、教え導く人」とある。本書は、戦前戦後に活躍した新聞記者24人の事跡を辿(たど)る。  ところで、彼ら………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2009年08月30日
[ジャンル]社会

日本人の戦争 作家の日記を読む [著]ドナルド・キーン

日本人の戦争 作家の日記を読む [著]ドナルド・キーン

■民族意識の制御は可能か問う  本書は、日米開戦の昭和16年から占領下の昭和21年までの文学者の日記で構成されている。  ドナルド・キーン氏は当時の政治的、文化的な全体像を描こうとしたのではない。文学者の日記を読むこと………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2009年08月09日
[ジャンル]歴史 文芸 人文

骸骨ビルの庭<上・下> [著]宮本輝

骸骨ビルの庭<上・下> [著]宮本輝

■失ってきた絆の尊さ、神の物語として再生  八木沢省三郎は24年間勤務した家電メーカーを46歳で早期退職したが、人に好かれ、粘り強い性格を見込まれ、不動産関連会社に再就職する。その最初の赴任地が、大阪十三(じゅうそう)………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2009年07月19日
[ジャンル]文芸

白いツツジ 「乾電池王」屋井先蔵の生涯 [著]上山明博

白いツツジ 「乾電池王」屋井先蔵の生涯 [著]上山明博

■創造性の発揮に命を懸けた男  乾電池は世界で年間約450億本も生産されている。しかしその乾電池の発明者が屋井先蔵という日本人である事実を、いったいどれだけの人が知っているだろうか。  先蔵は1864年、新潟の武士の家………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2009年07月12日
[ジャンル]文芸

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