渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)の書評

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渡辺靖 (慶応大学教授・文化人類学)
1967年北海道生まれ。専門はアメリカ研究。著書に『アフター・アメリカ』(サントリー学芸賞)『アメリカン・センター』『アメリカン・コミュニティー』『アメリカン・デモクラシーの逆説』『文化と外交」、共著に『オバマ大統領』など。

ネゴシエイター 人質救出への心理戦 [著]ベン・ロペス

ネゴシエイター 人質救出への心理戦 [著]ベン・ロペス

■交渉現場の舞台裏、迫力満点  いまや世界の成長産業とさえ揶揄(やゆ)される身代金目的の誘拐。毎年2万件以上報告されるが、当局に通報されるのは1割にすぎない。破綻(はたん)国家が急増し、経済格差が拡大するなか、誘拐は実………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2012年08月12日
[ジャンル]人文

饗宴外交―ワインと料理で世界はまわる [著]西川恵

饗宴外交―ワインと料理で世界はまわる [著]西川恵

■メッセージから読む駆け引き  クリントン米大統領を招いての晩餐(ばんさん)会。メニュー内容から席次まで細かくチェックした小渕首相は盆栽を飾るよう外務省スタッフに指示し、こう念押しした。「盆栽は蝦夷(えぞ)松だぞ」。国………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2012年06月24日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

権力の病理 誰が行使し誰が苦しむのか 医療・人権・貧困 [著]ポール・ファーマー

権力の病理 誰が行使し誰が苦しむのか 医療・人権・貧困 [著]ポール・ファーマー

■社会正義の蹂躙、医師の目で告発  「21世紀のシュヴァイツァー」——しばしばそう喩(たと)えられる著者は、今日、世界でもっとも注目かつ尊敬される人類学者であり医師である。  23歳のとき訪れた中南米ハイチの窮状に衝撃………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2012年06月17日
[ジャンル]医学・福祉 社会

エリア51―世界でもっとも有名な秘密基地の真実 [著]アニー・ジェイコブセン

エリア51―世界でもっとも有名な秘密基地の真実 [著]アニー・ジェイコブセン

■隠し事はどこまで許されるか  ラスベガスから北に1時間ほど車で走ると米国最大の政府管理区域・ネリス試験訓練場に辿(たど)り着く。面積は新潟県とほぼ同じ。空軍基地や核実験場が置かれている。  そのなかでひときわ謎に包ま………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2012年06月10日
[ジャンル]社会 国際

世界が日本のことを考えている―3・11後の文明を問う――17賢人のメッセージ [編著]共同通信社取材班

世界が日本のことを考えている―3・11後の文明を問う――17賢人のメッセージ [編著]共同通信社取材班

■国内言論に足りぬ視点想起  3・11をめぐる海外の識者へのインタビュー集。「賢人もの」にありがちな欧米・男性・学者中心ではない、多様な人選がまず目を引く。  例えば、アマゾン奥地で育ち、16歳まで読み書きができなかっ………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2012年05月06日
[ジャンル]国際

イスラムを生きる人びと―伝統と「革命」のあいだで [著]川上泰徳

イスラムを生きる人びと―伝統と「革命」のあいだで [著]川上泰徳

■多様な姿、社会の内側から照射  94年から17年間にわたる中東情勢の取材をまとめた、本紙記者による現地ルポ。  エジプトを軸にしながら、イスラム教徒としての多様な生き方を社会の内側から鮮やかに照射する。  「アラブの………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2012年04月29日
[ジャンル]歴史

オバマを読む―アメリカ政治思想の文脈 [著]ジェイムズ・クロッペンバーグ

オバマを読む―アメリカ政治思想の文脈 [著]ジェイムズ・クロッペンバーグ

■「哲学せしめる政治家」の背景  弱腰で優柔不断——米国内でオバマ大統領をそう批判するのは保守派に限らない。議会多数派を擁しながら野党に妥協を重ねる姿はリベラル派をも失望させた。議会がねじれ、大統領選を今秋に控えた現在………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2012年04月01日
[ジャンル]政治 社会 国際

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