荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)の書評

写真:荻上チキさん

荻上チキ (「シノドス」編集長・評論家)
1981年兵庫県生まれ。著書『彼女たちの売春(ワリキリ)』『ウェブ炎上』、編著『経済成長って何で必要なんだろう』など。TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」のキャスターを務める。

街の人生 [著]岸政彦

街の人生 [著]岸政彦

■優しく聞きとる、隣人の生活史  著者の岸政彦は、前著『同化と他者化』において、丁寧な聞き取りと見事な分析で戦後沖縄の社会を浮き彫りにした、いま最も注目すべき社会学者だ。最新作『街の人生』は、実にユーモラスな一冊に仕上………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年07月20日
[ジャンル]社会

AIDで生まれるということ [編著]非配偶者間人工授精で生まれた人の自助グループ・長沖暁子

AIDで生まれるということ [編著]非配偶者間人工授精で生まれた人の自助グループ・長沖暁子

■父親わからず苦悩する子ども  AID=非配偶者間人工授精(夫以外の第三者から提供された精子を用いた人工授精)で生まれた者たちが、その事実を知らされてからの苦悩を語り合う貴重な一冊。  複数の当事者が、「出自を知る権利………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年07月13日
[ジャンル]医学・福祉 社会

孤高の守護神 ゴールキーパー進化論 [著]ジョナサン・ウィルソン/マラカナンの悲劇 [著]沢田啓明

孤高の守護神 ゴールキーパー進化論 [著]ジョナサン・ウィルソン/マラカナンの悲劇 [著]沢田啓明

■W杯、深く楽しむための2冊  まったくもって寝不足である。地球の裏側で開催されているW杯のせいだ。そんな今、熱狂の起源をたどるような2冊の本を紹介したい。試合の合間に読むと、サッカーへの理解が深まるだろう。  『孤高………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年06月22日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

謝るなら、いつでもおいで [著]川名壮志

謝るなら、いつでもおいで [著]川名壮志

■二重の立場、悩み揺れる記者  本書の題材は、10年前に起きた「佐世保・小6同級生殺害事件」。被害者は、著者の上司である新聞社支局長の娘だった。本書は「衝撃の真実を追う」といった性格の本ではない。誰が誰を殺したかは、事………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年06月15日
[ジャンル]社会

死ぬふりだけでやめとけや——谺雄二詩文集 [著]谺雄二[編]姜信子

死ぬふりだけでやめとけや——谺雄二詩文集 [著]谺雄二[編]姜信子

■忘却と闘争、たたき込む詩の力  5月、全国ハンセン病療養所入所者協議会会長の神美知宏(こうみちひろ)(80)、ハンセン病国賠訴訟の原告団協議会会長の谺雄二(82)が、相次いで亡くなった。お2人とも、元ハンセン病患者の………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]歴史 社会

九月、東京の路上で [著]加藤直樹 / ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件 [著]中村一成

九月、東京の路上で [著]加藤直樹 / ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件 [著]中村一成

■差別への「慣れ」、暴力生む下地に  関東大震災の際、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」といった流言が拡散し、多くの朝鮮人、および朝鮮人と間違われるなどした日本人や中国人らが虐殺された。1923年の出来事だ。この出来事は、災………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]歴史 政治

運動部活動の戦後と現在―なぜスポーツは学校教育に結び付けられるのか [著]中澤篤史

運動部活動の戦後と現在―なぜスポーツは学校教育に結び付けられるのか [著]中澤篤史

■部活嫌い生む犯人見たり!  「7割以上の中学生と5割以上の高校生が運動部活動に加入し、ほぼすべての学校が運動部活動を設置しており、半分以上の教師が運動部活動の顧問に就いている」。本書の序章に登場するフレーズだ。運動部………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年05月11日
[ジャンル]教育 人文

いちから聞きたい放射線のほんとう [著]菊池誠・小峰公子 [絵]おかざき真里/原発事故と放射線のリスク学 [著]中西準子

いちから聞きたい放射線のほんとう [著]菊池誠・小峰公子 [絵]おかざき真里/原発事故と放射線のリスク学 [著]中西準子

■データを積み重ね、落としどころ提案  東京電力福島第一原子力発電所における甚大な事故発生から3年が経過した。事故は大量の論点を放出し、私たちはそれぞれの立場に分断された。再稼働やエネルギー基本計画を巡っては、容認と反………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年04月27日
[ジャンル]科学・生物

難病カルテ―患者たちのいま [著]蒔田備憲

難病カルテ―患者たちのいま [著]蒔田備憲

■当事者の人生、丹念に聞き出す  ある日。毎日新聞佐賀県版で連載されていた記事が目に留まった。内容に圧倒され、既に掲載されていた数十回分を一気読みした。  連載名は「難病カルテ」。著者の蒔田は、多くの難病当事者に会い、………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年04月06日
[ジャンル]医学・福祉 社会

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