吉岡桂子(本社編集委員)の書評

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吉岡桂子 (本社編集委員)
1964年岡山県生まれ。山陽放送を経て89年朝日新聞入社。和歌山、大阪、東京で記者生活を送り、計7年間にわたり中国(北京・上海)特派員。著書に『問答有用 中国改革派19人に聞く』『愛国経済 中国の全球化』。

敗戦とハリウッド―占領下日本の文化再建 [著]北村洋

敗戦とハリウッド―占領下日本の文化再建 [著]北村洋

■米国映画浸透の歴史、多面的に  ハリウッド映画は、米国が第2次世界大戦で打ち負かした日本に、「良きアメリカ」を埋めこみ、そのパワーの傘下へと導く装置となった。  本書は、戦勝国から押しつけられたともいえる映画が日本社………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年09月21日
[ジャンル]歴史

現代の起点―第一次世界大戦(全4巻) [著]山室信一、岡田暁生、小関隆、藤原辰史

現代の起点―第一次世界大戦(全4巻) [著]山室信一、岡田暁生、小関隆、藤原辰史

■今につながる起点、幅広い視点で考察  ドイツ国境に近いフランス・ベルダンの丘で、双方の国旗がともに秋めく風にたなびいていた。100年前の夏に始まった第1次世界大戦の激戦地である。同時に、30年前には、両国首脳が手をつ………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年08月31日
[ジャンル]歴史

死者たちの七日間 [著]余華

死者たちの七日間 [著]余華

■この世の絶望、冷めた表現で  新聞記事のスクラップなのか。それとも、ガルシア・マルケスや魯迅のような味わいなのか。  著者は、ノーベル文学賞をうけた莫言(モーイエン)とともに中国を代表する作家である。大躍進や文化大革………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年08月24日
[ジャンル]文芸

アデナウアー―現代ドイツを創った政治家 [著]板橋拓己

アデナウアー―現代ドイツを創った政治家 [著]板橋拓己

■「国父」の生涯から描く戦後史  ドイツが気になる。  第2次世界大戦後の償いや歴史認識をめぐって、中国が優等生のドイツと落第生の日本という宣伝を世界中で繰り広げている。そう単純じゃないよと言い返したくもなるだけに、ド………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年08月03日
[ジャンル]歴史

読書礼讃 [著]アルベルト・マングェル

読書礼讃 [著]アルベルト・マングェル

■読むことの意味、自らの人生  博覧強記な愛書家と世界の本の虫たちが慕うマングェルの39のエッセー集。各章の扉におかれたルイス・キャロルの「アリス」からの引用とさし絵が「読書道」へと誘う。  原題は「A Reader ………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年07月27日
[ジャンル]政治 人文

ナショナリズム入門 [著]植村和秀

ナショナリズム入門 [著]植村和秀

■どううまれ、歴史に作用したか  「愛国無罪」を叫ぶ反日デモを中国で幾度か取材し、政治が重用するナショナリズムを目の当たりにした。日本に戻ってみると、書店に「反中嫌韓」棚と「日本ってすごい」本が、増殖している。  私自………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年07月13日
[ジャンル]政治 社会

チャイナズ・スーパーバンク——中国を動かす謎の巨大銀行 [著]H・サンダースン、M・フォーサイス

チャイナズ・スーパーバンク——中国を動かす謎の巨大銀行 [著]H・サンダースン、M・フォーサイス

■先兵役からみる国と金融の蜜月  国家の腕力と、その危うさが曇りガラスの向こうで絡みあう中国経済は、どこから見るかで風景が変わる。  本書が焦点をあてたのは、中国の国家開発銀行。国内からアフリカ、中南米まで広がる貸出残………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]経済 社会

図説 朝食の歴史 [著]アンドリュー・ドルビー

図説 朝食の歴史 [著]アンドリュー・ドルビー

■思いがけない経験のために  朝食は、ありふれた日常だけではない。旅先の驚きもあれば、別れの涙の味もある。そして、ときに色っぽい。  時代や地域、家庭によって大きく異なる朝食だが、個人レベルでは毎日同じものを食べる傾向………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年04月27日
[ジャンル]歴史

憎むのでもなく、許すのでもなく ユダヤ人一斉検挙の夜 [著]ボリス・シリュルニク

憎むのでもなく、許すのでもなく ユダヤ人一斉検挙の夜 [著]ボリス・シリュルニク

■心の「戦後」を乗り越えるまで  東アジアで国家がいま、政治の道具として語る戦争に辟易(へきえき)していたとき、この本に出会った。個人にとっての戦争には、心の傷とたたかう無数のなまなましい物語がある。  著者はフランス………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年04月13日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

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