円城塔  (作家)の書評

写真:円城塔  さん

円城塔  (作家)
えんじょう・とう。作家。2016年春より書評委員。

〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則 [著]ケヴィン・ケリー 人間さまお断り―人工知能時代の経済と労働の手引き [著]ジェリー・カプラン

〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則 [著]ケヴィン・ケリー 人間さまお断り―人工知能時代の経済と労働の手引き [著]ジェリー・カプラン

■進む技術、急激な変化に人類は  技術の進歩にはどこかバカバカしいところがあって、空を飛ぶ乗り物とか、言葉をしゃべる箱だとか、いまだに信じられない人もいるはずである。  二十年前には、手帳大の機械で百科事典や地球全体の………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年09月11日
[ジャンル]人文 科学・生物 IT・コンピューター

三十八年戦争と蝦夷政策の転換 [編]鈴木拓也

三十八年戦争と蝦夷政策の転換 [編]鈴木拓也

 日本の歴史と言われると、近畿地方を中心とした風景が浮かびがちだが、しかしもちろん、日本列島全域には有史以前から人が暮らしていたのである。  本巻で完結した「東北の古代史」シリーズは、東北地方における最新の古代史研究をま………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年08月21日
[ジャンル]歴史

ニューヨークタイムズの数学―数と式にまつわる、110の物語 [編]ジーナ・コラータ

ニューヨークタイムズの数学―数と式にまつわる、110の物語 [編]ジーナ・コラータ

■百年間の記事から選りすぐり  数学者の発見が物理学者に伝わるには、五十年から百年の時間がかかるといわれたりする。日常の話題に顔を出すまでとなるとさらに時間が必要となる。  本書には、ニューヨークタイムズ紙に掲載された………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年08月07日
[ジャンル]歴史 社会

遠読―〈世界文学システム〉への挑戦 [著]フランコ・モレッティ

遠読―〈世界文学システム〉への挑戦 [著]フランコ・モレッティ

■読み切れない本を読むために  世界中の文学作品全てに目を通すことができる人などいない。タイトルを把握するだけでも一生が終わってしまいかねない。  しかし、各人が手にとった本を精読し、きちんと情報を交換していけばすぐれ………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年07月10日
[ジャンル]文芸

昆虫の哲学 [著]ジャン=マルク・ドルーアン

昆虫の哲学 [著]ジャン=マルク・ドルーアン

■人間の鏡? 観察するほど不思議  昆虫についての話題はつきない。たとえばクモは昆虫かどうか、それぞれに意見があったりする。昆虫とは六本足のものであるからクモは違うと知っていてもそうなる。  本書によれば、歴史的には、………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年07月03日
[ジャンル]科学・生物

ウナギと人間 [著]ジェイムズ・プロセック

ウナギと人間 [著]ジェイムズ・プロセック

■日本人の知らない多彩な横顔  世界で一番ウナギを食べているのは日本人である。  だから、ウナギのことを一番知っているのも日本人だとつい考えてしまいたくなる。  世界ではじめてウナギの産卵場所を特定したのも日本の研究者………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]科学・生物

あの素晴らしき七年 [著]エトガル・ケレット

あの素晴らしき七年 [著]エトガル・ケレット

■笑いと日常、その陰にあるもの  短編の名手として知られる。絵本もつくるし、映像も手がける。  文学イベントでいそがしく世界中を飛び回っており、昨年は日本へもきた。  一口でいえば、奇妙な話の書き手である。金魚がしゃべ………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]文芸

洛中洛外図屏風―つくられた〈京都〉を読み解く [著]小島道裕

洛中洛外図屏風―つくられた〈京都〉を読み解く [著]小島道裕

 金色にたなびく雲の間にのぞく神社仏閣の並んだ京都。目をこらすと、市井の人々の暮らしが浮かんでくる。いわゆる洛中洛外図である。室町から江戸時代にかけて多く作成された。  屏風(びょうぶ)につくられ、数千人が描かれている。………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年05月22日
[ジャンル]歴史

地球を「売り物」にする人たち―異常気象がもたらす不都合な「現実」 [著]マッケンジー・ファンク

地球を「売り物」にする人たち―異常気象がもたらす不都合な「現実」 [著]マッケンジー・ファンク

■議論を尻目にビジネスは進む  地球環境についての話題はとてもデリケートで、つい感情的になりがちだ。  温暖化の進行自体が否定されることは少なくなってきているが、それが人間の活動に起因するのかどうかの議論はまだまだ活発………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年05月15日
[ジャンル]社会

日本語を作った男―上田万年とその時代 [著]山口謠司

日本語を作った男―上田万年とその時代 [著]山口謠司

 現在、江戸時代の和本をすらすらと読める人の数はそう多くない。文章はむずかしく見え、それ以前に文字が読めなかったりする。  このむずかしさは、明治大正時代の本を読むときのむずかしさとは格段に違い、日本語に激変が起こったこ………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年05月01日
[ジャンル]人文

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