三浦しをん(作家)の書評

写真:三浦しをんさん

三浦しをん (作家)
1976年東京都生まれ。2000年『格闘する者に○(まる)』でデビュー。2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、2012年『舟を編む』で本屋大賞受賞。小説に『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『神去なあなあ日常』など、エッセーに『お友だちからお願いします』などがある。

海うそ [著]梨木香歩

海うそ [著]梨木香歩

■魂を浄化し「永遠」へと結ぶ光  南九州に臨む遅島は、島内の気候が変化に富み、豊かな緑であふれている。昭和初期、人文地理学を専門とする一人の青年が島を訪れた。植生や民話を調査するためだ。  遅島の風景と人々の暮らしが、………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]文芸 人文

MAKINO [編]高知新聞社

MAKINO [編]高知新聞社

■植物に愛と情熱を注いだ「天才」  牧野富太郎は、生涯で40万点の植物標本を収集し、1500種類の植物を命名した、偉大な植物学者だ。彼が監修した植物図鑑は、細密でうつくしいカラー図版が魅力で、いまも愛用されている。「う………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年04月27日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝

サリン事件 科学者の目でテロの真相に迫る [著]Anthony T.Tu

サリン事件 科学者の目でテロの真相に迫る [著]Anthony T.Tu

■真に誠実な科学的態度とは  著者は、アメリカでヘビ毒を研究する毒物学者だ。日本の科学雑誌に神経毒に関する解説記事を書いたことがきっかけで、「松本サリン事件」「地下鉄サリン事件」に深くかかわるようになった。  具体的に………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年04月20日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

異端の皇女と女房歌人 式子内親王たちの新古今集 [著]田渕句美子

異端の皇女と女房歌人 式子内親王たちの新古今集 [著]田渕句美子

■和歌で表現した魂の自由  『百人一首』にも入っている式子内親王の和歌、「玉の緒よ絶えなば絶えね長らへば忍ぶることの弱りもぞする」は、「内親王自身の、秘めた恋心を歌ったもの」と解釈されることが多い。しかし実際は、「忍ぶ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年04月13日
[ジャンル]歴史 人文

私のなかの彼女 [著]角田光代

私のなかの彼女 [著]角田光代

■紡いでいる「物語」がちがうから  祖母が生前、小説を出版していたことを知った和歌は、自身も新人賞に応募し、作家として身を立てるようになる。イラストレーターである恋人の仙太郎との齟齬(そご)、作家になった和歌を認めない………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年02月16日
[ジャンル]文芸

世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え [著]ジェンマ・エルウィン・ハリス

世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え [著]ジェンマ・エルウィン・ハリス

■自分だったらどう答えるだろう  子どもたちが投げかけた100個の質問に、各界の専門家(チョムスキー、ドーキンスなど、超豪華!)がまじめに、ときにユーモアを交えて回答した本。「自分だったらどう答えるだろう」と考えをめぐ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年02月09日
[ジャンル]教育 人文

気が遠くなる未来の宇宙のはなし [著]佐藤勝彦

気が遠くなる未来の宇宙のはなし [著]佐藤勝彦

■「存在」の不思議を問うこと  一晩に一章ずつ読めば、最新の研究に基づく宇宙の姿を、六晩で楽しくわかりやすく把握できる、というつくりの本。なかなか寝つかれぬ夜には、「老後の貯蓄が……」など、つい悶々(もんもん)としてし………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年02月02日
[ジャンル]科学・生物

キノコ切手の博物館 [著]石川博己

キノコ切手の博物館 [著]石川博己

■鮮やかな美術書のような味わい  40年近くも「世界のキノコ切手」を収集しつづけている著者による、キノコ愛&切手愛あふれる本。キノコをモチーフにした各国の切手が、フルカラーで紹介される。  著者は、実物のキノコを野山で………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年12月22日
[ジャンル]文芸 科学・生物

スズメ つかず・はなれず・二千年 [著]三上修

スズメ つかず・はなれず・二千年 [著]三上修

■身近な鳥には驚きがいっぱい  部屋の窓から、スズメが遊ぶ姿を眺めるのが好きだ。ある日、スズメのヒナが地面をよちよち歩いているのを発見した。おおいに気を揉(も)むも、親スズメがちゃんと餌を運んでおり、翌朝にはヒナも見事………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年12月08日
[ジャンル]科学・生物

兎とかたちの日本文化 [著]今橋理子

兎とかたちの日本文化 [著]今橋理子

■かわいい!の奥に深い事実  お皿、文房具、お菓子など、うさぎ柄やうさぎをかたどった品物はたくさんある。うさぎは、かわいい雑貨のデザインとしてのみならず、飾りとして兜(かぶと)に乗っかっていたり、日本画に描かれたりと、………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年11月24日
[ジャンル]歴史

病の皇帝「がん」に挑む―人類4000年の苦闘(上・下) [著]シッダールタ・ムカジー

病の皇帝「がん」に挑む―人類4000年の苦闘(上・下) [著]シッダールタ・ムカジー

■情熱的に描く、生への希求の歴史  著者のムカジー氏は、アメリカでがんの治療と研究にあたっている医師だ。彼は娘の誕生を、注射器片手に待ち受けた。臍帯血(さいたいけつ)を採取し、がん患者の治療に役立てるためだ。そんなムカ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年11月03日
[ジャンル]医学・福祉

剣術修行の旅日記―佐賀藩・葉隠武士の「諸国廻歴日録」を読む [著]永井義男

剣術修行の旅日記―佐賀藩・葉隠武士の「諸国廻歴日録」を読む [著]永井義男

■青春きらめく、藩士の「留学」  嘉永6年(1853年)、佐賀藩士・牟田文之助(満22歳)は武者修行の旅に出た。彼が記した日記(『諸国廻歴日録』)をもとに、北は宮城、秋田、新潟まで及ぶ、2年間の旅の軌跡を明らかにしたノ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年10月20日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

翻訳がつくる日本語―ヒロインは「女ことば」を話し続ける [著]中村桃子

翻訳がつくる日本語―ヒロインは「女ことば」を話し続ける [著]中村桃子

■なぜ性別が強調されるのか  現代日本で暮らしていて、「私は賛成ですわ」「俺はかまわないぜ」といった言葉づかいをするひとに、私は遭遇したことがない。  しかし、日本語に翻訳された外国人の発言(あるいはセリフ)で、過剰な………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年10月13日
[ジャンル]文芸

混浴と日本史 [著]下川耿史

混浴と日本史 [著]下川耿史

■みんなで楽しんでなにが悪い  古代から現代までの「混浴」の歴史を、文献にあたって詳しく解き明かしたのが本書だ。温泉の絵はがきなど、混浴を楽しむ人々の図版も多数掲載。  古来、日本では混浴が基本なのだそうだ。火山列島で………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年09月29日
[ジャンル]歴史

日本建築集中講義 [著]藤森照信・山口晃

日本建築集中講義 [著]藤森照信・山口晃

■世界を見る眼差しを変える  建築史家の藤森照信と画家の山口晃が、法隆寺、松本城、修学院離宮など、十三の建築物を見物してまわった本。素人にも見どころがよくわかり、現地へ旅したくなる。  なにより、藤森氏と山口氏のコンビ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年09月22日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

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