諸富徹(京都大学教授・経済学)の書評

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諸富徹 (京都大学教授・経済学)
もろとみ・とおる。1968年大阪府生まれ。環境税や政策課税の問題などを研究。著書に『環境税の理論と実際』(国際公共経済学会賞、日本地方財政学会佐藤賞など)『地域再生の新戦略』(日本公共政策学会著作賞)『私たちはなぜ税金を納めるのか 租税の経済思想史』など。

欧州解体―ドイツ一極支配の恐怖 [著]ロジャー・ブートル

欧州解体―ドイツ一極支配の恐怖 [著]ロジャー・ブートル

■EU離脱の利害、英の目線で  最近のギリシャ危機で、EU(欧州連合)への懐疑が広がってきた。リーマン・ショック前まで、EUは一大経済圏として世界の気候変動政策を先導していた。しかしそれも、内的統一がとれてこそ。いまで………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年10月25日
[ジャンル]社会 国際

ガイトナー回顧録—金融危機の真相 [著]ティモシー・F・ガイトナー

ガイトナー回顧録—金融危機の真相 [著]ティモシー・F・ガイトナー

■逆風そして逆風、資金注入の決断  本書は、ニューヨーク連銀総裁、第1期オバマ政権の財務長官として、世界金融危機と格闘した男の、緊迫感に満ちた物語である。  「ニューエコノミー」ともてはやされた2000年代の米国、好景………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年10月18日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

なぜドイツではエネルギーシフトが進むのか [著]田口理穂

なぜドイツではエネルギーシフトが進むのか [著]田口理穂

■開発と省エネ、自治体がリード  日本では失敗と「誤報」されることも多いドイツのエネルギーシフト。だが、2014年の総電力消費における再生可能エネルギー比率は26・2%、他の電源を抜いてトップに立った。本書は、その秘密………[もっと読む]

[評者]ニュース
[掲載]2015年10月04日
[ジャンル]科学・生物

「人間国家」への改革―参加保障型の福祉社会をつくる [著]神野直彦

「人間国家」への改革―参加保障型の福祉社会をつくる [著]神野直彦

■人への投資が生む、新たな経済  「失われた20年」の間、いくら経済政策を打っても経済成長率は高まらなかった。とはいえ、私たちの経済社会も過去20年間、大きな構造変化を遂げた。その認識なしに経済政策を打っても、効果が出………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年09月13日
[ジャンル]政治 社会

大転換 新しいエネルギー経済のかたち [著]レスター・R・ブラウンほか

大転換 新しいエネルギー経済のかたち [著]レスター・R・ブラウンほか

■太陽光と風力への潮流、力強く  環境保護の旗手レスター・ブラウンによる「現役最後の書」。化石燃料や原子力による「古いエネルギー経済」から、太陽光と風力による「新しいエネルギー経済」への大転換を力強く描き出す。同時に、………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]経済 科学・生物

田園回帰1%戦略―地元に人と仕事を取り戻す [著]藤山浩

田園回帰1%戦略―地元に人と仕事を取り戻す [著]藤山浩

■「田舎の田舎」が示す人口増の光  日本創成会議の人口予測に基づく「地方消滅論」は、人々に衝撃を与え、多くの議論を呼んだ。だが、本当にこの報告書の結論は正しいのか。著者は、使用されたデータや前提に問題があると指摘し、予………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年08月16日
[ジャンル]政治 社会

善と悪の経済学 [著]トーマス・セドラチェク

善と悪の経済学 [著]トーマス・セドラチェク

■神話・宗教に探る「人間学」の水脈  経済学が社会科学の一部であることは、疑いない。では経済学は、自然科学と人文科学のどちらに近いのか。社会科学の中で唯一、ノーベル賞が授与される学問分野の経済学は、自然科学をモデルとし………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年08月02日
[ジャンル]経済 社会

世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠 [著]ジョセフ・E・スティグリッツ

世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠 [著]ジョセフ・E・スティグリッツ

■格差見つめる冷静さと温かさ  本書は、ノーベル経済学賞を受賞した米国の碩学(せきがく)による現代資本主義への深い憂慮の書である。大きな話題となったピケティ『21世紀の資本』が1980年以降の格差拡大を証明したことに、………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]経済 社会

中国環境汚染の政治経済学 [著]知足章宏

中国環境汚染の政治経済学 [著]知足章宏

■歓迎される汚染企業、構造探る  中国の環境問題は依然として深刻だ。中国由来のPM2・5(微小粒子状物質)が日本にも飛来、話題となったのは記憶に新しい。中国では、女性記者がPM2・5問題を告発したドキュメンタリーがネッ………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年07月19日
[ジャンル]社会

日本農業は世界に勝てる [著]山下一仁

日本農業は世界に勝てる [著]山下一仁

■農政転換へ、チャンス掴めるか  「日本の農業は競争力がない、だから保護が必要」という論理は、私たちにとって半ば常識と化している。ところが著者は、日本の農業には高い競争力を発揮する条件が、潜在的に備わっていることを説得………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年07月05日
[ジャンル]経済 科学・生物

日本の納税者 [著]三木義一

日本の納税者 [著]三木義一

■「納税は権利」根付かぬ背景は  「納税は国民の権利だ」というと、怪訝(けげん)な顔をされる読者も多いだろう。「納税は義務だ」というのが、我々の常識的な受け止めだからだ。実際、日本国憲法第30条には、国民の納税義務が謳………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年06月21日
[ジャンル]経済 社会

シフト&ショック―次なる金融危機をいかに防ぐか [著]マーティン・ウルフ

シフト&ショック―次なる金融危機をいかに防ぐか [著]マーティン・ウルフ

■不可避の危機、その根源を探る  フィナンシャル・タイムズ紙の論説主幹を務める第一級の経済ジャーナリストによる、2007〜08年に発生した世界的な金融・経済危機の徹底分析と将来展望の書だ。  冒頭で著者は、経済理論に基………[もっと読む]

[評者]ビジネス
[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]経済

現代アメリカ連邦税制—付加価値税なき国家の租税構造 [著]関口智

現代アメリカ連邦税制—付加価値税なき国家の租税構造 [著]関口智

■「強いドル」「小さな政府」の行方  現代アメリカ税制研究の決定版ともいうべき本書は、クリントン政権以降の米国税制を理論的、歴史的、制度的に徹底解明し、その展望を与えてくれる刮目(かつもく)の書である。  日本はかつて………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年05月03日
[ジャンル]社会

資源の循環利用とはなにか [著]細田衛士

資源の循環利用とはなにか [著]細田衛士

■廃棄物問題に資源政策の視点を  天然資源の価格乱高下のたびに、日本経済は大きな影響を受ける。また、中国との関係では、レアメタルの禁輸措置が、日本を外交的に揺さぶる効果的な手段として用いられたことも記憶に新しい。資源の………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年04月26日

日本経済の構造変化―長期停滞からなぜ抜け出せないのか [著]須藤時仁、野村容康

日本経済の構造変化―長期停滞からなぜ抜け出せないのか [著]須藤時仁、野村容康

■税制による所得再分配強化を  日本経済の構造と問題点を、長期的な視点から実証的に解き明かしてくれる好著だ。読者は、目の前の霧が晴れる気分を味わうだろう。  まず本書は、日本経済の長期停滞要因として、GDPの約6割を占………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年02月22日
[ジャンル]経済

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