三浦しをん(作家)の書評

写真:三浦しをんさん

三浦しをん (作家)
1976年東京都生まれ。2000年『格闘する者に○(まる)』でデビュー。2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、2012年『舟を編む』で本屋大賞受賞。小説に『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『神去なあなあ日常』など、エッセーに『お友だちからお願いします』などがある。

民族衣装を着なかったアイヌ―北の女たちから伝えられたこと [著]瀧口夕美

民族衣装を着なかったアイヌ―北の女たちから伝えられたこと [著]瀧口夕美

■それぞれの語りに耳を傾ける  本書は、アイヌの母と日本人の父とのあいだに生まれ、阿寒湖のお土産屋さんで育った四十代前半の著者が、自らのルーツとアイデンティティーについて真摯(しんし)に考えた記録だ。  著者は、親戚を………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年09月01日
[ジャンル]文芸

江戸の風評被害 [著]鈴木浩三

江戸の風評被害 [著]鈴木浩三

■うわさの陰に思惑がうごめく  テレビやインターネットがない時代は、情報の伝達速度が遅いし、そのぶん噂(うわさ)も広まりにくかったのではないか、と漠然と思っていた。しかし江戸時代にも、噂はかなりの速度で広まったし、なか………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年07月21日
[ジャンル]歴史

ヒトはなぜ太るのか?―そして、どうすればいいか [著]ゲーリー・トーベス

ヒトはなぜ太るのか?―そして、どうすればいいか [著]ゲーリー・トーベス

■我々の遺伝子に適したご飯は  摂取カロリーより消費カロリーが少ないから太る。私たちの多くはそう信じ、肉よりもカロリーの少ない野菜や穀類を食べるよう心がけ、なるべく運動しようとする。  しかし、長続きしない(少なくとも………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年07月07日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

おかしなジパング図版帖―モンタヌスが描いた驚異の王国 [著]宮田珠己

おかしなジパング図版帖―モンタヌスが描いた驚異の王国 [著]宮田珠己

■こんなお辞儀見たことないよ  図版がたくさんの楽しい本。なんの絵が載っているかというと、主に、「1669年にオランダ人モンタヌスが著した『日本誌』の挿絵」だ。  当時のヨーロッパでは、未知の国の文化や風俗への関心が高………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年06月16日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

立身出世と下半身―男子学生の性的身体の管理の歴史 [著]澁谷知美

立身出世と下半身―男子学生の性的身体の管理の歴史 [著]澁谷知美

■「性的充溢=男らしさ」の矛盾  「1890〜1940年代において、男子学生の性的身体は、教育者や医者らによって、どのように管理されたのか」を、資料分析や当事者へのアンケートを通して論考した本。  男子学生たちは、「性………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年06月09日
[ジャンル]社会

歌は季につれ [著]三田完

歌は季につれ [著]三田完

■口ずさめば心にほのかな明かり  著者の三田完氏は、作家であり俳人でもある。もともとはテレビの音楽番組を作っていたらしい。阿修羅像なみに多様な顔を持つ男……!  よって、このエッセー集では、折々の出来事や風物から連想さ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年05月12日
[ジャンル]文芸

理想だらけの戦時下日本 [著]井上寿一

理想だらけの戦時下日本 [著]井上寿一

■実情は、わりと好き勝手だった  国民精神総動員運動(精動運動)について、詳しくわかりやすく論じたのが本書だ。精動運動とは、1937年の日中戦争勃発を受けて行われた、「国民を戦争に動員するための官製運動」だ。  具体的………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年04月14日
[ジャンル]歴史 政治

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