横尾忠則(美術家)の書評

写真:横尾忠則さん

横尾忠則 (美術家)
よこお・ただのり。1936年兵庫県生まれ。60年代からグラフィックデザイナーとして活躍、80年に画家に転向。画集に『赤の魔笛』『横尾忠則Y字路』『人工庭園』、随想や絵画論に『インドへ』『名画感応術』、対談集に『芸術ウソつかない』、小説に『ぶるうらんど』(泉鏡花文学賞)など。

続々アトリエ日記 [著]野見山暁治

続々アトリエ日記 [著]野見山暁治

■「老人じゃない」90歳の自由  人はなぜ絵を描くのか。絵とは? 「正直言ってぼくにはわからん」と深遠な疑問を投げ、ふと「絵を続ける気が失せた」と心の揺れを吐露。さては創造の苦悩や快楽、その秘密が明かされるのかと体を乗………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年07月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

レディー・ガガ メッセージ [著]ブランドン・ハースト

レディー・ガガ メッセージ [著]ブランドン・ハースト

レディー・ガガ メッセージ [著]ブランドン・ハースト ■生肉ドレスも謎も、全部アート  レディー・ガガが裸身に生肉ドレスで「ヴォーグ」の表紙を飾り、キティの人形を全身にまとって被写体になった時、ある意味でネオポップとも………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年06月10日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

アートを生きる [著]南條史生

アートを生きる [著]南條史生

■熱い現代美術愛、34年の回想  「アートは大事だ、心の糧だ」と言い続けてきたキュレーターが、現代美術に対する34年間の愛の実践的足跡を回想した半生の記録である。面白いアートがあると聞けば即、機内の人となって世界中どこ………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年06月03日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

仕事をつくる―私の履歴書 [著]安藤忠雄

仕事をつくる―私の履歴書 [著]安藤忠雄

■そのエネルギーの源泉は何?  数人の画家に訊(き)いてみるがいい。「あなたは誰のために絵を描くのか?」。「世のため、人のため」と答える者はほぼいないだろう。霊感を与えてくれるその源泉に対して奉納の気持ちで描く、なんて………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年05月06日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

魂にふれる―大震災と、生きている死者 [著]若松英輔

魂にふれる―大震災と、生きている死者 [著]若松英輔

■「生ける死者」と共生するとは?  この拙文は本書に誘発された筆者の考えと思っていただきたい。  あの忌々(いまいま)しい津波にさらわれた死者の魂の行方を案じていた頃、本書と出会った。そして常に関心事であった「生ける死………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年04月29日
[ジャンル]社会

黒澤明の遺言(いげん) [著]都築政昭

黒澤明の遺言(いげん) [著]都築政昭

■シンプルで一貫した創造哲学  家が近いのを理由に黒澤さんの晩年の数年間、時にはアポなしで訪ね、黒澤さんの映画談議に時間を忘れて長居したものだ。その時に聞いた話の大半が本書から再び黒澤さんの肉声になって耳元でする。だか………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年04月15日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

長寿と性格―なぜ、あの人は長生きなのか [著]H・S・フリードマン、L・R・マーティン

長寿と性格―なぜ、あの人は長生きなのか [著]H・S・フリードマン、L・R・マーティン

■ジョギングよりも勤勉性  高齢化社会の日本ではこれ以上長寿が増加すると問題の上に問題を積み重ねることになるけれど、米国で約1500人を対象に80年間追跡観察した結果、長寿は生き方のパターンにあるというデータを発表した………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年03月25日
[ジャンル]人文

昭和の怪談実話 ヴィンテージ・コレクション [編]東雅夫

昭和の怪談実話 ヴィンテージ・コレクション [編]東雅夫

■幽霊、化け物・・・あゝ「怪」だらけ  尾上大三郎という人気絶頂の旅役者がいた。彼が「先代萩」の仁木弾正を演じる段になり、花道のスッポンからドロドロとせり上がってきたが、あれよあれよという間にぐんぐん宙に舞い上がって、………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年03月18日
[ジャンル]文芸

芸術家の家 作品の生まれる場所 [文]G・ルメール [写真]J・アミエル

芸術家の家 作品の生まれる場所 [文]G・ルメール [写真]J・アミエル

■謎と秘密をバラしてほしい  芸術家の家はいたるところで自らの謎と秘密を自然にバラしているのである。本書には14人の芸術家の家の写真が紹介されている。このうちモネ、キリコ、モローの家を訪ねたことがあるが、僕が最も興味あ………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年02月26日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能

フクロウ―その歴史・文化・生態 [著]デズモンド・モリス

フクロウ―その歴史・文化・生態 [著]デズモンド・モリス

■知恵か邪悪か、魔術的象徴として  本書を執筆した著者の動機に僕は背筋が凍えるような悪寒と同時に言葉にならない切ないものを感じた。著者がまだ幼い少年の頃、野原の片隅で血まみれになったフクロウが悲しみと苦しみを浮かべた表………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年02月05日
[ジャンル]文芸

乱歩彷徨―なぜ読み継がれるのか [著]紀田順一郎

乱歩彷徨―なぜ読み継がれるのか [著]紀田順一郎

■創造と人生の闇、謎鮮やかに  一人の芸術家の華々しい誕生と、その後の芸術寿命を襲う老化現象と葛藤しながらの創造と人生のはざまで、苦闘と苦悶(くもん)を続けながら芸術家として成功し、存続、発展を遂げるか、それとも失敗に………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年01月15日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

本へのとびら 岩波少年文庫を語る [著]宮崎駿

本へのとびら 岩波少年文庫を語る [著]宮崎駿

■児童文学伴侶に、創造に絶望せず  縁側の板間の廊下で肘(ひじ)をついて寝そべった姿勢で本を読み耽(ふけ)っているオカッパ頭の少年の側(そば)に寄り添う庭の白い犬。犬が猫に代われば僕の少年時代の自画像と言ってもちっとも………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2011年12月04日
[ジャンル]人文

芸術の陰謀―消費社会と現代アート [著]ジャン・ボードリヤール

芸術の陰謀―消費社会と現代アート [著]ジャン・ボードリヤール

■「ウォーホルで終わった」のか?  「消費社会と現代アート」という副題は1960年代のポップアートを語る上で最も的確なフレーズである。そんな大量生産時代の産物を主題にした極めつきのアーティストがアンディ・ウォーホルだ。………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2011年11月27日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

海にはワニがいる [著]ファビオ・ジェーダ

海にはワニがいる [著]ファビオ・ジェーダ

■決死の旅8年間も、少年の実話  旅の宿で10歳の息子に三つのことを約束させて、翌朝忽然(こつぜん)と母は姿を消した。その三つの約束とは、麻薬に手を出さない、武器を使わない、盗みを働かない、以上。  アフガニスタンから………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2011年11月13日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

父 高山辰雄 [著]高山由紀子

父 高山辰雄 [著]高山由紀子

■鬼籍の画家に捧げる娘の思い  高山辰雄は宇宙や星に興味があった。それを情緒的にではなく物質的な天体として科学的に観察するのを好んだ。さらに「死ねばすべては無になる」とあの世の存在を否定し続けるモダニストであった。彼の………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2011年10月16日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

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