保阪正康(ノンフィクション作家)の書評

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保阪正康 (ノンフィクション作家)
1939年北海道生まれ。ジャーナリスト。著書に『東條英機と天皇の時代』『陸軍省軍務局と日米開戦』『安楽死と尊厳死』『医療崩壊』『官僚亡国―軍部と霞が関エリート、失敗の本質』など。主宰する「昭和史を語り継ぐ会」の会誌「昭和史講座」で菊池寛賞。

日ロ現場史 北方領土——終わらない戦後 [著]本田良一

日ロ現場史 北方領土——終わらない戦後 [著]本田良一

■国の領土交渉と住民の心境描く  本書のタイトルには二つの意味があり、「一つは北方領土を抱える根室地域、そしてその周辺の海を指す現場、もう一つは領土交渉の現場」を指すと、著者は書く。「鳥の眼(め)」と「虫の眼」で北方四………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年03月09日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

ニクソンとキッシンジャー―現実主義外交とは何か [著]大嶽秀夫

ニクソンとキッシンジャー―現実主義外交とは何か [著]大嶽秀夫

■仔細な分析で指導者像問い直す  ニクソンとキッシンジャーが、アメリカ政治を動かしたのは1969年から74年までの5年半ほどである。この間に、デタント政策を成功させ、米中和解を進め、ベトナム戦争終結と多くの外交的成果を………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年03月02日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際

ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言(上・下) [著]フィリップ・シノン

ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言(上・下) [著]フィリップ・シノン

■「20世紀の病」の真相あばきだす  ジョン・F・ケネディ米大統領の暗殺は、20世紀の人類史とアメリカ社会の病ではなかったか。1963年11月22日という日を同時代の人びとは、あの日は何をしていたか、記憶しているように………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年01月26日
[ジャンル]歴史 政治

紅白歌合戦と日本人 [著]太田省一

紅白歌合戦と日本人 [著]太田省一

■安住の地求める大晦日の儀式  本書の初めに、「私たち日本人が六〇年以上にわたって『紅白』を見続けてきたのは、そこに〈安住の地(ホーム)〉を見出(みいだ)してきたから」との一節がある。この〈安住の地〉が本書の中でなんど………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年12月22日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

臨時軍事費特別会計―帝国日本を破滅させた魔性の制度 [著]鈴木晟

臨時軍事費特別会計―帝国日本を破滅させた魔性の制度 [著]鈴木晟

■内訳や実態解明への先導役  日中戦争開始後に近衛内閣のもとで、「臨時軍事費特別会計法」が公布された。わずか2条のこの法律は、その第1条で「支那事変ニ関スル臨時軍事費ノ会計ハ一般ノ歳入歳出ト区分シ事件ノ終局迄(まで)ヲ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年12月15日
[ジャンル]歴史 政治

「3・11」と歴史学 [編]研究会「戦後派第一世代の歴史研究者は21世紀に何をなすべきか」

「3・11」と歴史学 [編]研究会「戦後派第一世代の歴史研究者は21世紀に何をなすべきか」

■命の視点で歴史学総体を見直す  本書の「はしがき」に〈歴史学は、地球、宇宙という意味での「自然」と、「類」としての「人類」の歩みとの関係の問題に、正面から立ち向かう必要がある〉と書かれている。つまり自然と人類との共生………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年12月08日
[ジャンル]歴史

戦後歴程―平和憲法を持つ国の経済人として [著]品川正治

戦後歴程―平和憲法を持つ国の経済人として [著]品川正治

■体制内でも貫いた「9条死守」  著者は陸軍歩兵2等兵として、中国で終戦を迎えた。抑留の後、帰国の復員船で、日本国憲法の草案を伝えるよれよれになった新聞を見た。  「(憲法9条に)はっきりと、二度と戦争はしない、と書い………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年11月10日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

太平洋戦争下 その時ラジオは [著]竹山昭子/大本営発表のマイク [著]近藤富枝

太平洋戦争下 その時ラジオは [著]竹山昭子/大本営発表のマイク [著]近藤富枝

■「報道」から「報導」への傾斜  東京放送局(JOAK)が、テスト放送を開始したのは、1925年3月1日。ラジオはまもなく90年という節目を迎えるが、そのせいかラジオに関する書、あるいは放送人の実像を語る書が相次いで刊………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年10月13日
[ジャンル]歴史

日本国憲法の初心 山本有三の「竹」を読む [編著]鈴木琢磨

日本国憲法の初心 山本有三の「竹」を読む [編著]鈴木琢磨

■今こそ思い起こせと誘う  本書一読後の結論は、今こそ私たちは、「山本有三」を思い起こせとの誘いである。劇作家、作家として幾つかの名作(『路傍の石』など)を残す一方で、戦後は政治家として参議院に緑風会を結成するなど、そ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年10月06日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

シャルル・ドゴール―民主主義の中のリーダーシップへの苦闘 [著]渡邊啓貴

シャルル・ドゴール―民主主義の中のリーダーシップへの苦闘 [著]渡邊啓貴

■外交や歴史観、底部から分析  フランス人ジャーナリストとの対話で、彼がドゴールに批判的な言を吐いたのに応じて、私も日本に伝わるその偏狭さを冷たく論じたら、彼はいきなり激怒して、「日本人に彼の批判は許さない」と言われた………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年09月29日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際

GHQの検閲・諜報・宣伝工作 [著]山本武利

GHQの検閲・諜報・宣伝工作 [著]山本武利

■見えない形の巧みな言論弾圧  GHQ(連合国軍総司令部)は、日本占領終結後にプレス政策をどのように進めたかの報告書をまとめた。そのタイトルが、「プレスの自由」というのだが、著者によればマッカーサーら指導部は、「メディ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年09月15日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

福島と原発―誘致から大震災への五十年 [著]福島民報社編集局

福島と原発―誘致から大震災への五十年 [著]福島民報社編集局

■地方からの目線にこだわる  東京電力福島第一原発の事故は、中央集権型国家の宿痾(しゅくあ)だ、というのが本書の率直な読後感である。日本の原子力発電の歴史、その立地の経緯を丹念に辿(たど)りながら、福島県大熊町などの町………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年09月08日
[ジャンル]社会

戦艦ポチョムキンの生涯―1900-1925 [著]寺畔彦

戦艦ポチョムキンの生涯―1900-1925 [著]寺畔彦

■数奇な運命辿った戦艦の素顔  最終頁(ページ)を閉じたあとに、なるほどこういう視点のこんな記述の書があるのか、とのつぶやきが洩(も)れる書である。  「戦艦ポチョムキン」を語りつつエイゼンシュタイン論、あるいは社会主………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年08月18日
[ジャンル]文芸

戦場の軍法会議―日本兵はなぜ処刑されたのか [著]NHK取材班、北博昭

戦場の軍法会議―日本兵はなぜ処刑されたのか [著]NHK取材班、北博昭

■形骸化していた「法の正義」  昭和史、とくに太平洋戦争の内実を継承するのに、NHKのディレクターの果たす役割は大きい。これまでも中田整一、片島紀男らは資料発掘や新視点などを提示してきたし、定年退局後も幾つかの関連の著………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

トロツキー(上・下) [著]ロバート・サーヴィス

トロツキー(上・下) [著]ロバート・サーヴィス

■革命と共に変貌、複雑な性格描く  トロツキーを20世紀の革命史にどのように位置づけるか、本書はそれを試みた書だが、著者はイギリスのロシア史専攻の歴史学者。これまでに『レーニン』『スターリン』を著し、本書で3部作が完成………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年07月14日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

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