殺してはいけない、盗んではいけない、犯してはいけない、などの戒は、人間の当然守るべき条件のように思える。だが、誰でもいいから殺したかった、といった事件の前に、私たちはことばを失っ………[記事全文]
[評者]海野弘 [掲載]週刊朝日2008年12月26日号
自分の話で恐縮だが、最近、緊縮財政およびダイエットのため、肉抜きのすき焼きというのがよく食卓にあがる。フライパンに割り下を入れて熱し(油すらひかない。ダイエットメニューなので)、………[記事全文]
[評者]青木るえか [掲載]週刊朝日2008年12月19日号
かつて〈ファッション〉には歴史がなかった。今年のファッションが重要なのだから、過ぎ去ったファッションには意味がなかったのである。しかしその誕生から1世紀半の時が流れ、その歴史につ………[記事全文]
[評者]海野弘 [掲載]週刊朝日2008年12月12日号
寿司はおいしい。子供の頃は、桶に入ったノリマキしか食べさせてもらえず、ノリタマ(と呼んでいた、いわゆるタマゴの握り)ですら「ダメ」と言われていた。なので大人になり、止める親もいな………[記事全文]
[評者]青木るえか [掲載]週刊朝日2008年12月5日号
この本のタイトルは、区切り方で二つの意味にとれる。現代のアートバブルか、現代アートのバブルかである。私は前の意味で本を手に取った。とんでもない金融危機に直面している時だからだ。 ………[記事全文]
[評者]海野弘 [掲載]週刊朝日2008年11月28日号
自分は煙草を吸わない。だが大好きな人が煙草吸いなもので、その人が吐き出す煙草のケムリは香水のごとく感じる。しかしサラリーマンのおっさんが横柄にふかしてる横にいるとイライラする。禁………[記事全文]
[評者]青木るえか [掲載]週刊朝日2008年11月21日号
このごろ、日本のあちこちにブック・カフェが開かれている。本屋さんであり喫茶室でもある。店主が好みの本を並べ、その本をめぐって人々の小さな輪ができる。そんなブック・カフェの先駆が戦………[記事全文]
[評者]海野弘 [掲載]週刊朝日2008年11月14日増大号
夫が定年まで社宅生活なので「家を買う」ことは頭の片隅にすら浮かぶことなく暮らしてきた。しかしふと気づくと夫の定年まで10年。定年になったら住む場所がない。安い中古マンションにでも………[記事全文]
[評者]青木るえか [掲載]週刊朝日2008年11月7日増大号
格差社会やネットカフェ難民といったことばが聞かれ、日本は単一民族といった差別発言が問題となった。そんな時、『貧民の帝都』は現代的な関心を呼ぶ。 明治時代、東京に四大スラムが出現………[記事全文]
[評者]海野弘 [掲載]週刊朝日2008年10月31日号
10年ぐらい前に香川県高松市に住んでいたので、さぬきうどんブームをリアルタイムに地元で体験できた。そこでわかったことは「さぬきうどんブームは田尾さん(ブームの元になった『タウン情………[記事全文]
[評者]青木るえか [掲載]週刊朝日2008年10月24日号
現代社会において音楽は非常に大きな部分を占めている。ケータイの着メロからテレビのコマーシャルまで、音楽が鳴りっぱなしである。〈大衆音楽〉〈ポピュラー・ミュージック〉なるものが、私………[記事全文]
[評者]海野弘 [掲載]週刊朝日2008年10月17日号
アメリカという国が怖ろしいと思う理由の一つに「宗教と結びついた保守志向」がある。全米ライフル協会とかネオコンとか中絶反対とか、そのあたりには「教会」がガッチリとバックについてる感………[記事全文]
[評者]青木るえか [掲載]週刊朝日2008年10月10日増大号
見かけが重要な時代に私たちはいる。ヒラリー・クリントンとバラク・オバマの大統領候補争いはそのことを強く意識させる現象だった。はじめはヒラリーが絶対優勢のようだったのに、オバマが突………[記事全文]
[評者]海野弘 [掲載]週刊朝日2008年10月3日号
ここのところやたら出ている感のある文春新書の日本軍シリーズ。文藝春秋に載ったのをそのまま新書にしてるので、作るのがラクな上に2度美味しいからか。 座談会形式なのでするする読める………[記事全文]
[評者]青木るえか [掲載]週刊朝日2008年9月26日号
なんだか奇妙な時代だ。小林多喜二の『蟹工船』が売れているという。1929年、世界大恐慌の時に出たプロレタリア文学が、なぜ今、とおどろかされる。 この本は、時ならぬ多喜二ブームを………[記事全文]
[評者]海野弘 [掲載]週刊朝日2008年9月19日号