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〈戦争を読む、見る、伝える〉4 本「ビルマの竪琴」 [著]竹山道雄

[掲載]2007年08月16日

■心打つ主人公の葛藤

 ビルマ(現ミャンマー)での戦いから帰還した兵が語る物語。部隊から1人離れて行方不明となっていた水島上等兵が、敗戦後、日本へ帰る部隊と行動をともにするか悩んだ末、僧として戦死者を弔うために、現地に残ることを選ぶ。

      ◇

 小学校で教師をしていた横浜市の河野恒雄さん(62)は、高学年を担任した年度は必ず、朝のホームルームの時間を利用して、子どもたちにこの本を読んで聞かせていた。毎朝10分ずつ、4月から7月ごろまでかけて少しずつ読み進んだ。

 この本を選んだのは「ストーリーが分かりやすく、しかも起伏に富んでいる」から。自らが小学生のときに映画で鑑賞して、日本に帰るかビルマに残るか、水島上等兵の葛藤(かっとう)が強く印象に残っていた。

 物語は、水島上等兵が自らの決断を明かす部隊長への手紙で終わる。子どもたちには隊長になったつもりで、水島上等兵にあてて手紙の返事を書かせた。

 「遺骨の収集が終われば必ず日本に帰ってこい。待ってるぞ」「僕にはなぜビルマに残るのか、理解できない」……。子どもたちが手紙に書いた多彩な発想が興味深かった。今も、その作文の一部は手元に残っている。

〈戦争を伝える私の一作〉火垂るの墓ひめゆりちいちゃんのかげおくり雨にも負けて風にも負けて

〈戦争を読む、見る、伝える〉ガラスのうさぎかわいそうなぞうはだしのゲンビルマの竪琴

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