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〈戦争を読む、見る、伝える〉3 漫画「はだしのゲン」 [作]中沢啓治

[掲載]2007年08月16日

■生き抜く辛苦も知る

 広島での被爆体験をもとにした長編マンガ。「中岡元」が父や姉、弟を亡くしながらもたくましく生きる。週刊少年ジャンプで連載。外国語にも翻訳された。山田典吾監督による実写映画や、アニメ映画、テレビドラマが作られた。

      ◇

 実写版の映画を推すのは千葉県茂原市の喜多環さん(42)。「主人公や仲間の孤児たちは殺人などのひどい悪事を働くし、残虐で生々しくお茶の間に流せないような場面もある。でも、そうしなければ、当時は生きられない時代だった、それこそが戦争なんだ、と気がつきました。目をそむけずしっかり見すえて、二度と同じことを繰り返さないようにしなくては」

 録画しており、毎年8月になると見る。今年も見た。小学生の息子は筋書きを覚えてしまった。昨年は、息子と夫が広島を訪れ、原爆ドームや平和記念資料館を見学した。

 「私自身は戦争を知らずに育ち、母からB29の話などを断片的に聞いた程度でした。でも、戦争って、実は終戦日で終わっていないんですね。被爆者はその後長く差別を受けたし、それでも生きていかなくてはならなかった人たちの苦しみを思うと、原爆投下で始まった新しい『戦争』があったんだと思います」

〈戦争を伝える私の一作〉火垂るの墓ひめゆりちいちゃんのかげおくり雨にも負けて風にも負けて

〈戦争を読む、見る、伝える〉ガラスのうさぎかわいそうなぞうはだしのゲンビルマの竪琴

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