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「昭和の鉄道記事」が凄い、おもしろい(1)

[発売]2010年11月30日

表紙画像:復刻した「科学朝日」の表紙です拡大復刻した「科学朝日」の表紙です

画像:「科学朝日」の復刻記事拡大「科学朝日」の復刻記事

写真:記事にも登城する「あじあ号」。現在は中国の瀋陽市郊外にある蒸気機関車陳列館で保存・展示されています。最高時速なんど130キロでした!拡大記事にも登城する「あじあ号」。現在は中国の瀋陽市郊外にある蒸気機関車陳列館で保存・展示されています。最高時速なんど130キロでした!

写真:記事にも登城する「あじあ号」。現在は中国の瀋陽市郊外にある蒸気機関車陳列館で保存・展示されています。最高時速なんど130キロでした!拡大記事にも登城する「あじあ号」。現在は中国の瀋陽市郊外にある蒸気機関車陳列館で保存・展示されています。最高時速なんど130キロでした!

写真:昭和10(1935)年に開通した土讃線を走るSLです拡大昭和10(1935)年に開通した土讃線を走るSLです

画像:  拡大  

表紙画像 出版社:朝日新聞出版 価格:¥ 1,680

AERAムック「昭和の鉄道と旅」

 好評発売中のアエラムック「昭和の鐵道と旅」、その中でも話題沸騰なのが、「昭和の鉄道記事」の復刻版です。

 まずは4大付録の一つ、昭和17(1942)年10月発行の「科学朝日」鉄道特集号です。そのさわりをご案内しましょう。

 収録した記事は、グラビアを含めて11本の記事、合計32ページです。

 表紙も広告も目次も、当時のままに再現しました。

 まずはグラビア。最初は「満鉄の誇り・あじあ号」です。

 表紙にもとりあげられている「あじあ号」は、昭和9(1934)年に南満州鉄道(満鉄)に登場した特急で、大連−新京(現長春)間701キロを8時間半で結びました。客車には空調も完備されており、まさに戦前日本が作り上げた最高峰の列車の一等展望車や食堂車などの写真が記事には掲載されています。

 グラビアの2本目は、「鐵道博物館に歴史をみる」。鉄道博物館といっても、現在さいたま市にある「鉄道博物館(鉄博)」のことではありません。

 この記事で取り上げている「鐵道博物館」とは、昭和2(1927)年に東京駅の北側に開館し、その後、万世橋に移転、名称も戦後「交通博物館」となった「元祖鉄道博物館」です。グラビアでは、当時の年代ごとの蒸気機関車の写真がたくさん掲載されていますが、興味深いのは、当時の機関車が旅客用、貨物用で仕様が区別されていたことです。

 グラビアの3本目は「試験車は走る」。ここでは、「下関要塞司令部」を舞台に、「マヤ371」という当時の有名な試験車両が線路を試験走行する様子が描かれています。このような試験車は今も欠かせません。「花魁列車」とも呼ばれています。

 このほか巻頭の論文は、「新幹線の父」と呼ばれた故・島秀雄氏の「蒸気機関車の基本構造」が4ページ。島さんと言えば、戦後、国鉄の技師長を務めて、退職後は宇宙開発事業団の理事長にもなった生粋の技術屋さんです。蒸気機関車「D51形」の開発者としても有名です。ほかにも、「鉄道信号」や「ポイント」「ブレーキ」「ダイヤの見方、作り方」「特殊鉄道(ケーブルカーやラック式鉄道)」など、当時の鉄道の最新技術と将来展望がよくわかる記事が満載です。

 復刻版では、わかりやすいように現代版の解説付き。鉄道専門学科を持つ岩倉高校(東京都台東区)の大日方樹(おびなた・いつき)先生が一つひとつの記事の内容と「読みどころ」を説明してくれています。

 詳しくは、ぜひ手にとってご覧ください。

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