週刊朝日MOOK

09年11月に発売された「筑紫哲也」(週刊朝日MOOK)には、有名無名をとわず90人を超える知己が故人との思い出を語っている。それこそが、人を財産とするジャーナリスト筑紫哲也の証ともいえるだろう。
親交の深かった歌手の井上陽水さん、副総理だった菅直人さんをはじめ、東京大学教授の姜尚中さん、作家の瀬戸内寂聴さん、音楽家の坂本龍一さん、女優の綾瀬はるかさん、樹木希林さん、政治家の辻元清美さん、評論家の寺島実郎さん、脳科学者の養老孟司さん、プロ野球選手の松坂大輔さん、歌手の中島みゆきさん、小田和正さんなど多彩な顔ぶれが彩っている。ほかにも、評論家の立花隆さんによる生前の筑紫さんへのロング・インタビューや病床でつづった日記「残日録」が収められ、筑紫さんの妻と長男がそれぞれ知られざる秘話を明かしている。
これは、自由を重んじた稀代のジャーナリストの墓碑銘である。
三回忌にあわせて、全282ページの一部を再録する。
亡くなって1年になりますが、時折、無性に会いたくなるときがあります。 人はやはり一人で生まれてきて、一人で………[記事全文]
その後、ワシントンに赴任した後も、自由に飛び回る姿は変わりませんでした。東京で長女、沖縄で次女、そして………[記事全文]
亡くなる直前まで治療を受けていた鹿児島は、偶然にも新婚旅行のときに訪れた土地でした。当時、筑紫が………[記事全文]
訃報を聞いて東京・練馬のご自宅に駆けつけると、ご家族が追悼番組についてTBS関係者と相談していたところ………[記事全文]
筑紫さんは音楽の力を信じていた。言葉を尽くすよりも、一つの楽曲が人々の心を動かすという意味で、言葉の限界を………[記事全文]
それにしても、筑紫さんはいろんなところに顔を出されてましたね。あの好奇心というのはなんなんだろう、どこから………[記事全文]
2009年秋。歴史的な政権交代を果たし、民主党政権の目玉となる国家戦略局担当相に決まる直前だった………[記事全文]
ふたたび菅はソファから腰を上げると、今度は別の棚から水色の冊子を取り出した。『菅直人の活動報告集………[記事全文]
「じつは、07年春の東京都知事選に立候補してほしい、と筑紫さんにお願いしたことがあったのです………[記事全文]
爆笑問題の太田光さんは、大学入学と同時に“朝日ジャーナルデビュー”していた。当時の編集長は筑紫さんだった………[記事全文]
今でこそ、他の追随を許さない爆笑問題の時事漫才だが、その誕生には“筑紫ジャーナル”が、かかわっている………[記事全文]
ウケる、すべる。人気と好感度、そして視聴率。一瞬も気が抜けない芸人として「当事者」の毎日を送っているのに………[記事全文]
最初に筑紫さんに会った印象は、「硬派のジャーナリスト」というイメージをいい意味で裏切って、素敵なおじいちゃん………[記事全文]
「何でもあり」と、会議ではよくおっしゃっていました。「やりたいことをやれるのが、この番組の………[記事全文]
筑紫さんには、「NEWS23」本番直前の日課がありました。何の資料も見ずにたばこを吸いながら、黙って………[記事全文]
筑紫さんって、実はなで肩なんです。普段はラフな格好をしていて、肩の力が全然入ってない。言葉少なで穏やかな………[記事全文]
筑紫さんに初めて会った時、ニコニコした人だな、それから頭の毛が多い人だな、と思いましたね。それまで私は………[記事全文]
僕と筑紫哲也の関係は複雑にならざるをえない。物心がついたころ、すでに父は筑紫哲也だった。父親らしさと………[記事全文]
父は読書に没頭することで時間をやり過ごし、自己の好奇心を保っていた。僕は絵を描くことで………[記事全文]
それから、時がたった。NEWS23は17年続いていた。父の心は完全無欠でも、肉体は悲鳴を上げていた………[記事全文]
数カ月はまずまず順調だった。カツラや帽子で脱毛をカバーして、早速、番組に復帰。家では………[記事全文]
08年7月7日。僕たちは夏の日差しが照りつける鹿児島に到着した。父と僕、ベッドを並べてのホテル暮らしが………[記事全文]
出版社:朝日新聞出版 価格:¥ 980