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ニュースな本

安倍政権の日本 [著]星浩

[掲載]週刊朝日2006年11月10日増大号
[評者]永江朗

■ヤクザの抗争史にも似て

 10月22日に行われた大阪と神奈川の衆院補選は、どちらも自民党が勝った。安倍政権が発足したとき、来年の参院選で敗北して安倍総裁は引責辞任、政権も短命に終わるだろう、という意見が多かった。しかし、その予測は変えなければいけないかもしれない。

 北朝鮮の核実験が対北強硬イメージの安倍政権に有利に働いた、ということもあるだろう。また、戦争責任や従軍慰安婦問題に関して、村山談話、河野談話を踏襲すると国会で答弁したように、タカ派色を薄めたのも(矛盾するようではあるが)影響したのか。いずれにせよ、先はますます見えなくなってきた(もともと見えてなかったんだけど……)。

 星浩『安倍政権の日本』を読んでみる。13日に創刊された、朝日新書の一冊だ。著者は朝日新聞編集委員である。

 この本を読むと、安倍政権がどのように誕生したのかがよく分かる。安倍は自民党総裁選で圧勝したが、それは彼の思想や政治手腕が議員・党員の支持を得たからではない。安倍の人気にあやかろう、という人が多かっただけである。福田康夫が総裁選立候補をあきらめた時点で、党内は勝ち馬に乗ろうという人だらけになった。

 この、総裁選をめぐる部分が本書でもっとも面白い。しかし、よく考えるとそれは政治とも日本の将来ともあまり関係のない話だ。たとえは悪いが、ヤクザの抗争史を読んでいるような気分だ。

 安倍政権が抱える課題の多さと大きさには暗然とする。懸念されたアジア外交はひとまずよしとしても、国の借金はどうなるのか、年金ほか社会保障はどうするのか。しかも、安倍政権は自民党単独政権でなく、公明党との連立政権だということを忘れてはいけない。「05年総選挙の選挙区で当選した自民党の219人のうち、公明党の支持がなければ落選した可能性がある候補者は70人近くに達するという」という記述もある(蒲島郁夫東大教授らの分析)。

 やっぱり、来年以降のことは、ますます分からなくなりました。


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書籍詳細

表紙画像

安倍政権の日本

  • 著者: 星 浩
  • 出版社: 朝日新聞社
  • ISBN: 4022731125
  • 価格: ¥ 735

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