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電子書籍の市場規模の推移(2002年度〜2005年度)
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先日、2005年度の電子書籍市場規模が94億円と発表された。
リリース元はインプレスR&D。9月29日よりその詳細をレポートする『電子書籍ビジネス調査報告書2006』『電子コミックビジネス調査報告書2006』の販売も開始された。後者は今年初めて発行したものだ。
この数字はハードウエアを含まない、コンテンツ販売のみの金額である。対昨年度比で209%、成長率にして109%。出版科学研究所発行の『出版年報』によれば、2005年度の出版界全体の売上は約2兆3000億円。うち書籍は9197億円で、電子書籍市場は書籍市場の1%の規模に達したことになる。
これらはともに、「市場概況」「販売サイトや出版社の取り組み」「ユーザーアンケート」などから構成されている。実際に各社に足を運んだ対面取材から記事や数字をまとめたものだ。
発行元であるインプレスR&Dは、弊社の兄弟会社である。2006年4月にグループ分社化・再編成があり今年は関わっていないが、2005年版までは弊社の前身・リーディングスタイルが『電子書籍ビジネス調査報告書』の監修とユーザーアンケートの分析を担当していた経緯がある。初めての報告書を発行した2002年度の市場規模はまだ10億円程度でしかなかった。認知度も数年で驚異的に向上した。この数字は弊社にとっても感慨深いものがある。
このコラムでも紹介してきたように、この数年市場を牽引しているのは携帯電話向け電子書籍である。市場全体の約半分、46億円がケータイ読書分の数字だ。テキスト系コンテンツとコミック系コンテンツがちょうど23億円ずつ。この1年間で開設されたサイト数をジャンル別で見ると、コミックサイトは23から98と大幅に伸びており今後も有力なジャンルと見られる。
最新のトピックを合わせて挙げておこう。9月26日に松下電器産業が読書用端末「Σブック」の後継機「Words Gear(ワーズギア)」を発表、翌27日には米ソニーが「Sony Portable Reader System」の予約を開始した。米アマゾンでも読書端末を開発中といった情報もある。そのほかにもメディアワークスが携帯型ゲーム機「NINTENDO DS」で読める「DS電撃文庫」の発売開始を準備するなど、読書環境はますます多様化していくだろう。現在の「電子書籍」の概念も、「書籍」そのものの概念も変わるかもしれない。
しかし読書に「こうでなくてはならない」スタイルはない。新しい環境が用意された時新しい読み方を発見すれば、読書の楽しみはより広がるだろう。
※本書(オンデマンド版)は一般書店でのお取り扱いはございません。インプレスR&Dのウェブサイトにてお求め下さい。