ケータイ読書界で大人気の春乃れぃ氏による恋愛エッセイ『モテれ。』(モバイルメディアリサーチ)が、満を持して書籍化された。
デジタルであれ紙であれ、私たち読者が本を買う時というのは、作品に惹かれる場合と、作者に惹かれる場合がある。春乃れぃ氏の作品は後者で、2005年4月のデビュー作『恋愛博打〜ヤル前に読め!(;゜Д゜)』(モバイルメディアリサーチ)のヒット以来、新刊発売の翌週には上位にランクイン。売れ行きに翳りがなく、固定ファンが定着してきているようだ。
電子書店パピレスをはじめ、ケータイ向け電子書店でも今回の書籍化を記念したプロモーションを組むなど、彼女の書籍デビューを応援する。ケータイ発といううたい文句は今では珍しくなくなってきているが、それでもデジタルと紙とで読者が相互に行き来できるようになるのは、電子書籍業界にとっても単純に嬉しいことなのだ。
『モテれ。』は「素顔激ブス、化粧美人な」(そしておそらく「モテる」)著者本人が、タイトル通りモテるテクニックをあますところなく伝授するものだ。ブスはやせろ、ブスがひがむな、などの精神論にはじまり、言葉づかい、しぐさなど、具体的な行動に言及する。ありていにいうなら、「好き」の気持ちを相手に効果的に伝える技術が満載だ。相変わらずの毒舌だが、その技術を習得するために著者自身が実践してきたことがおもしろおかしく併記され、いかにその努力を惜しまなかったかが察せられる。キレイごとはいっさいなし。「モテ」は一日にしてならず、というところか。すでに「モテている」女性にとっても大いに学ぶべきところはあるだろう。
本作品は3巻まで収録されたものを、書籍向けに、縦書き表記に耐えうるよう大幅に加筆修正した。11月15日発売。紀伊國屋書店ほか、書店店頭における数日間の初速も順調な模様だ。
なお、デジタル読書オリジナル版は現在もシリーズ続刊中。最新刊ではクリスマスをターゲットにしたモテワザを披露している。