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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>デジタル読書トレンドWatch!> 記事 文・落合早苗 地震、放射能漏れ、航空機事故… 『こんな時、どうする? 知っておくと違う現代人の危機回避』2007年08月27日 毎年9月1日は防災の日だが、それを待つまでもなく、天災や事故など、国内外を問わずいやなニュースがつづき、私たちの危機意識や不安はかなり高まっている。自分がたまたまその場に居合わせなかったというだけのことで、天災も事故も、私たちの生活と隣り合わせなのだな、とあらためて思う。 『こんな時、どうする? 知っておくと違う現代人の危機回避』(メディア・ビュー著/東京書籍)は、想定しうるあらゆるトラブルの回避策を解説するもの。2002年8月に単行本として発行され、翌2003年3月には電子書籍化された。2001年9月の米国同時多発テロのあとのことで、世界的規模の「異常事態」もカバーされている。 冒頭PART1の「異常事態」では、アウトブレイク、隕石衝突、核戦争など、ほぼ絶望的な状況下でのことまで言及されている。規模が大きすぎてにわかにはその事態が信じがたいが、唯一「隕石衝突」を除けば、比較的最近実際に起こったことがあるというのがおそろしい。万一のことも「起きる」という前提でそれらのメカニズムについて説明されており、まさしくタイトル通り、知っておくことで漠然とした不安は多少なりとも軽減されるだろう。 実用的なのは、犯罪や病気について。ピッキングやストーカー、急性アルコール中毒、今もっとも身近な問題でもある熱中症まで、日常の中に潜み、しかも命にかかわるかもしれないトラブルの予防策が記されている。病気の際の応急手当などは一通り読んでおくと、自分自身だけでなく、身内が倒れた際に対応できそうだ。巻末を見る限り、参考文献として挙げられた書は実に50冊に及び、それらがケース別にコンパクトにまとめられたミニ辞典といった書だ。これを読んだからといって不安が100パーセント払拭されるわけではないが、余裕のある時にでも雑学と思って一読しておくとよいだろう。本書が役に立つ機会は来ないに越したことはない。
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