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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>デジタル読書トレンドWatch!> 記事 文・落合早苗 ちょっといい話、とびきりいい話 『読む海外旅行』2008年04月29日 飛び石連休となった今年のゴールデンウィーク。空の便も鉄道も、例年を下回っているそうだ。それでも連休中の成田空港利用者は97万人と見込まれている。アジアンリゾートが人気なのだそうだ。 この時期は、旅にまつわる本が読みたくなる。文芸作家の旅行にまつわるエッセイもよいが、少なくとも私自身は、旅行ライター・旅行コラムニストといった旅の専門家によって書かれたものの方を好んで読む傾向があるようだ。 旅行コラムニストで海外渡航回数150回を超える旅のスペシャリスト・山下マヌー氏による『読む海外旅行 マヌーが出会った「ちょっといい話」』(イラスト:安西水丸/サンマーク出版)は、おすすめの一冊。小学館の雑誌「DIME」ならびに「Oggi」の連載を再編集したもの。2005年5月、単行本・電子書籍が同時に発行された。タイトル通りマヌー氏が旅先で出会ったエピソード集で、泣ける話、身震いする話、笑える話、料理の話、得する話、シミジミする話で構成されている。 日本とは全く事情のちがう海外で出会う、生活や知恵、それにアクシデント…。旅先で出会う感動、驚き、あるいはちょっとしたトラブルは海外に限らず、個人旅行をしたことのある人なら、ここに出てくるエピソードとよく似た「ちょっといい話」に遭遇したこともあるだろう。なにぶんにも経験豊かなマヌー氏が語るちょっといい話だから、ちょっとどころではなく、それだけで1編の小説になるような、とびきりいい話も盛り込まれている。 旅行の魅力はなんといっても脱日常・非日常。読むだけで非日常空間に連れていってもらえるのが本書の魅力。旅に出る人もそうでない人も、疲れたこころのカンフル剤にどうぞ。
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