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プロもアマチュアも大集合! 「ケータイ絵本」シリーズ

2008年6月24日

  • [評者]落合早苗

イラスト「猫の王様とおまんじゅう」(C)ミクリナ/FLOAT

 大日本印刷が運営するケータイ向け電子書籍販売サイト・よみっちで、独占的に配信されている「ケータイ絵本」というシリーズがある。今年3月には表参道ヒルズでその原画展も開催された。発行元のフロートではプロ/アマ問わず作品を広く募集し、この3か月のあいだに25のコンテンツが配信されている。

 「ケータイ絵本」シリーズを俯瞰すると、絵本というジャンルではあるものの、子どものための読み物とは限らない。もちろん子どもと一緒に楽しめる『猫の王様とおまんじゅう』(ミクリナ著)『幸せになる怪獣』(どらごんのすけ著)などもあるが、大半は大人向けのゆる〜いものだ。癒し系の『おかえりなさい』(雨宮亜季著)といった作品もあれば、同じ癒し系でも絵ではなく写真を用いた『おさんぽにゃんこ』(えみ著)といった作品もある。4コママンガ的な手法の『BLOW』(キャプテン・スミス著:著者はリリー・フランキー氏の友人だそうだ)『ボクは、メモ夫』(凸凹オノダエミ著)など作風は多彩。

 来る6月29日には、銀座のアップルストアで「ケータイ絵本の作り方講座」が予定されている。シリーズ最新刊のひとつ『ボクは、メモ夫』の著者で、アルバイト情報誌「フロムA」などでも活躍するイラストレータ−のオノダエミ氏も講師として招かれている。新人の発掘・育成に注力するフロートの、クリエーターの活躍の場を広げるためのプロジェクトの一環「ワイワイガヤガヤ展」としての開催だ。

 ケータイ小説関連の新人賞設立の多さと比べると他のジャンルはかすみがちではあるが、クリエーターに対するキメの細かいこうした企画もあらわれはじめている。

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ウェブ上で流通し、PCや携帯電話などのデジタル機器で読める書籍のこと。文芸などの文字もの・コミック・写真集とジャンルは多岐に渡る。ウェブサイトからダウンロードして読むタイプのものと、オンラインで閲覧するストリーミングタイプのものがある。 

プロフィール

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落合 早苗(おちあい・さなえ)

株式会社hon.jp代表取締役社長

学習院大学文学部卒。出版社・IT関連サービス会社等を経て2004年3月インプレス(現・インプレスホールディングス)入社。同月設立の100%子会社リーディングスタイル(現・hon.jp)に出向。丸善丸の内本店の電子書籍体験コーナーの運営や表参道のカフェを使ったケータイ読書プロモーションを企画実施。2006年10月より現職。日本ペンクラブ会員。日本出版学会会員。

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