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[掲載]2005年12月25日[評者]亀和田武
セドナとパワースポット。この二つの言葉が、ひそかに女性誌に浸透している。ファッションと旅の雑誌「アピスタ」(ニューズ出版)第4号の特集は〈パワースポットでリセットしたい〉。副題には“ネイティブアメリカンの聖地・セドナへ”とある。
セドナはアメリカ、アリゾナ州にある。近年はマドンナやニコラス・ケイジも別荘を構え「癒しの地・パワースポットとして単なる観光地、高級リゾートとは一線を画した、特別な場所だ」。少し前に発売された「クレア」(文芸春秋)1月号の特大企画は〈至福のスピリチュアルリゾートへ!〉。“パワーと幸運を授かる世界の楽園50”の巻頭を飾ったのが、やはりセドナだった。
セドナには「ボルテックス」と呼ばれる場所が20カ所以上ある。ボルテックスは「大地のエネルギーが出てくる」「地球のツボ」のようなスポットだという。「エネルギーの満ちたポイントにさしかかると、人によっては指先がピリピリしたり、空気が変わる感触があるという」。どうやら“磁場が強い”とか“気を感じる”という、あの手の所のようだ。なるほど、モノもいいようだ。占いや精神世界も手を変え品を変え、ということか。スピリチュアル産業の最新の聖地がセドナだ。
「クレア」には、パワースポットに関する有名人アンケートがのっていた。「セドナのベルロックは、登ったら涙がいっぱい出てきて、癒されました」。これは、タレントのさとう珠緒さん。涙でウルウルという、テレビのイメージどおりの回答がいい。
アリゾナにまで行く余裕はないので、年末年始には近所の神社に足を運び、ほんのちょっぴりパワーのおすそ分けをいただければ、とささやかに願う私だ。
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