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「秘密法で戦争準備・原発推進」書評 法案の危険性を訴え

評者: 朝日新聞読書面 / 朝⽇新聞掲載:2013年12月01日
秘密法で戦争準備・原発推進 市民が主権者である社会を否定する秘密保護法 著者:海渡 雄一 出版社:創史社 ジャンル:法学・法律

ISBN: 9784915970443
発売⽇:
サイズ: 19cm/157p

秘密法で戦争準備・原発推進 [著]海渡雄一

 友だちとの何げない会話が「特定秘密」にふれた、と密告され、逮捕される日が来るかもしれない——。参議院で審議が続く特定秘密保護法案。福島や浜岡など、多くの原発訴訟に30年携わってきた弁護士の著者は、この法案の危険性を訴える。
 3・11後、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)やメルトダウン(炉心溶融)などの重要な情報が隠され、多くの人々が無用の被曝(ひばく)を強いられた。秘密保護法がなくてもそうだったのに、法律ができれば、原発の情報はテロ対策などを理由に秘密とされ、人々の生命や安全が脅かされる。この法案は「市民が主権者である社会を否定する」ものだと著者はいう。
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 創史社・1470円