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【逸冊レビュー7月号/夏の本】人が人を殺してしまうわけを問う

「告白」 町田康・著 あらすじ

 人はなぜ人を殺すのか—。河内音頭のスタンダードナンバーにうたいつがれる、実際に起きた大量殺人事件「河内十人斬り」をモチーフに、永遠のテーマに迫る著者渾身の長編小説。第四十一回谷崎潤一郎賞受賞作。(「honto」より引用)

投稿者・星を数える男さん(京都府)

 あかんかった… 最後に呟かれる熊太郎の言葉が泣ける。内省的で何もかもうまくいかない熊太郎。信じていた美しいものにも裏切られ、そうなる他ない苦しい人生。筆致は軽妙な河内音頭のようなリズムで一気に読める。河内十人斬り題材にした町田康の最高傑作。

谷原店長のコメント

 人はなぜ人を殺すのか、なぜ人を殺してはいけないのか。子供に聞かれた時、とても悩ましいです。