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赤ちゃんと遊べる、わらべうたの世界 こがようこさんが絵本シリーズ3冊刊行

こがようこさん

 作家で絵本コーディネーターのこがようこさん(56)が、「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(童心社)を出版した。『ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ?』『へっこ ぷっと たれた』『おせんべ やけたかな』の3冊で、数あるわらべうたの中から、初めての人でも歌いやすく、赤ちゃんに伝わりやすいものを選んだという。
 こがさんは保育士の資格を持ち、子どもと物語をつなぐ活動に20年以上携わってきた。絵は3冊ともスロバキア在住の絵本作家、降矢(ふりや)ななさんが手がけた。約5年かけて編集者と3人で言葉と絵を選び、赤ちゃんも大人も想像力が広がるような工夫をちりばめた。おせんべいが「やけた!」という瞬間、楽しい表情で目が合ったり、しかめ面のダルマさんが「ぷっ!」とおならをするときにズッコケたり。
 巻末には、作品のもとになった歌の楽譜と親子でできるふれあい遊びを紹介している。指でトントンと赤ちゃんに優しく触れたり、ひざの上で揺らしたりと、赤ちゃんをあやす時のヒントにもなる。こがさんは「絵本を通して、赤ちゃんと一緒にわらべうたの世界で遊んでほしい」と話す。各950円(税抜き)。(見市紀世子)=朝日新聞2018年09月29日掲載