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巨匠画家が誘うユニークなアート入門

デイヴィッド・ホックニー、マーティン・ゲイフォード著
『はじめての絵画の歴史―「見る」「描く」「撮る」のひみつ―』から

 英国の巨匠画家D・ホックニーと評論家が対話形式で進める“美術の教科書”。「歴史」と題しているが、全く年代順ではなく、洞窟絵画とピカソ、モネとホックニーを並べて語るといった具合だ。
 従来の美術史や社会的背景といった「文脈」より、絵そのものに向き合おうとする姿勢が鮮やか。ローズ・ブレイクのかわいいイラストとともに、「影とは『光がない』部分」だとか、「視線はつねに動いている」といったホックニーのコメントが利いている。(大西若人)=朝日新聞2018年11月3日掲載