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森山大道が師と仰ぐモダニズムの美 岩宮武二「美とかたち」

『美とかたち 岩宮武二の仕事』から

 大阪の写真家・岩宮武二(1920~89)は、森山大道も師と仰ぐほどの存在だが、知名度抜群とはいえないかもしれない。しかし、生涯にわたる約420点を見ると、その完成度に「すごみ」すら感じる。
 昭和30年代までは市井の風俗をスナップで活写し、その後は京都の庭や日本海側の集落から研ぎ澄まされたモダニズムの美を抽出。しかし「お使い 宿根木」(昭和29~31年ごろ)=写真=あたりを見ると、早くも暮らしの中にもスタイリッシュな構成美を見いだしている。(大西若人)=朝日新聞2018年12月22日掲載