1. HOME
  2. コラム
  3. To The Beer Bar
  4. よなよなエール公式ビアレストランで、インスタ映えする壁画巡りをどうぞ

よなよなエール公式ビアレストランで、インスタ映えする壁画巡りをどうぞ

文・イラスト:藤原ヒロユキ

To The Beer Bar~ちょいのみ親父の探訪記~ 第29回「YONA YONA BEER WORKS(よなよなビアワークス) 歌舞伎町店」(東京・新宿)

 私は新宿区民だ。新宿区に暮らして30年がたつ。

 大阪から西早稲田に引っ越したのち、高田馬場に移った。どちらも新宿区である。私の住んだ「東京の町」は唯一「新宿区」だ。
 そのうえ、私が代表理事を務める日本ビアジャーナリスト協会の事務所と私自身の個人事務所も新宿区である。すべて新宿だ。

 私は東京23区の中で新宿区が一番好きなのだ。東京に暮らすからには新宿区民でありたいとすら思っている。というと大袈裟か?(笑)
 なぜ新宿が好きなのか? と問われると明確な答えはない。しいて言えば、“混沌とした雰囲気とイメージ”が好きなのだろう。

 加藤嶺夫写真全集『昭和の東京1 新宿区』には、新宿区の古い風景が二百数十点も並んでいる。「おっ、この通りに都電が走ってたんだぁ」とか「この道、まだ舗装されてない!」とか「この店、今もあるねぇ~」とつぶやいてしまう。
 個人的には、高田馬場の飲み屋街や映画館、西早稲田の寿司屋や酒屋、都電荒川線の面影橋駅周辺などに強い想いをいだく。歌舞伎町の写真には、壁のKoma Stadiumの文字が凛々しいコマ劇場や粋な新内流しの姿を見ることが出来る。

 ところで、歌舞伎町はなぜ歌舞伎町なのか? 歌舞伎と何か関係があるのか? 

 それは、戦後の復興案のひとつとして「この地に歌舞伎の演舞場を作る」という志から名づけられたとのことである。残念ながらこの計画は頓挫してしまったが、もし計画通りに演舞場が出来ていたら、どのような町になっていたのだろうか? おそらく今の歌舞伎町とは違った町になっていたに違いない。
 歌舞伎町は今や、世界でも有名な歓楽街である。以前、JR線の車内で、車窓に歌舞伎町が見えたとたん外国人観光客のグループが「Yeeeeah ! Kabukitchoooooo !」と雄叫びをあげ「Kabukitchoo! Kabukitchoo! Kabukitchoo!~~~」と連呼し続けるという喧噪に遭遇したことがある。どんだけ来たかったんやぁ?

 大手スーパーやコンビニでも購入できる「よなよなエール」「インドの青鬼」「水曜日のネコ」「僕ビール、君ビール。」などのビールを醸造しているヤッホーブルーイングは長野県軽井沢町のブルワリーだ。

 そんなヤッホーブルーイングのビールをたっぷり楽しめる、よなよなエール公式ビアレストランが「YONA YONA BEER WORKS」である。
 現在、「YONA YONA BEER WORKS」は歌舞伎町の他に赤坂、青山、吉祥寺、神田、新宿東口、恵比寿、新虎通りにある。

 実はこの「YONA YONA BEER WORKS」の赤坂を除く7店には、私が原画を描いた【よなよなエールの缶を持った手】の木製壁画がある。
 インスタ映えするのはもちろん、この壁画の前で写真を撮るとハッピーになるという噂だが……。都市伝説か? 

 ところで、この壁画、店によって微妙にディティールが違っているのにお気づきだろうか? 缶のデザインが変更になった時期に原画を描き直したので、変更以前にできた店と変更後の店では微妙に違う部分があるのだ。

 ところが先日、あるお店に伺った時、「旧の原画と新の原画が混じっちゃってる壁画」を見つけてしまった。原画を壁画に拡大するときに業者さんが混乱しちゃったのかな? こーゆー混沌もまたアートだね。嫌いじゃないよ。
 どの店とどの店が旧バージョンでどの店とどの店が新バージョンか? そしてどの店が混沌か? これは全店に行くしかないね(笑)。
 もちろん私は全店制覇しているが出席率の高い店舗は、やっぱ新宿東口店と歌舞伎町店だ。新宿区民ですから。

 新宿歌舞伎町の「YONA YONA BEER WORKS 歌舞伎町店」。
 本当に、いい店だ。また訪れたくなる。