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BLマスターたちが指南 「笑う門には福来たる!笑えるBL」

思春期全開!ギャグも全開!! バカ丸出しのボーイズトークに爆笑(井上將利)

 新年一発目、「笑う門には福来たる!」という事で、今回は永井三郎さんの「少年よ、大志とか色々抱け」(リブレ)をご紹介。

 高校の男子寮で暮らすマサジと、突如転校&入寮してきた超絶美形の帰国子女カズマとのドタバタコメディを描いた本作。主人公のマサジは兎にも角にもピュアで純粋、そしてちょっぴりおバカ。カズマと仲良くなろうと一生懸命だけど、その勢いが空回りしてしまい、カズマから「友達なんて必要ない」と拒絶される始末。それでも全くめげないマサジの想いを受け、ようやく心を開き始めたカズマであったが……。

 “愛すべきバカ”という表現がぴったりのマサジと、それを温かく見守る登場人物たち。果たして二人は「友達」になれるのか!? 思春期全開の彼らの青春がギャグも全開で描かれています。

©Saburo Nagai/libre 2012

 何と言っても、マサジとカズマ、そして濃ゆーい寮生達が繰り広げるバカ丸出しのボーイズトークが最高に笑えます。

 それだけでも十分面白いのに、毒舌&腹黒キャラのマサジの彼女(チヨ)も登場し、物語はさらにヒートアップ! 個人的にはチヨちゃんの顔芸が何度読んでも笑わせてくれるので必見です(笑)

 そんなハイテンションで駆け抜ける本作。本当に至る所で笑わせてくれるのですが、ただのギャグ漫画だと思ったら大間違い! 思わずグッとくる、心に焼き付くような(詳しくは言えませんがっ!)そんな場面もぜひ楽しんでもらえたら、きっと記憶に残る一冊となると思います。

 一緒に二人の行く末を見届けましょう。
 きっと最後の結末まで笑顔でいられるはず!

疫病神と人間のハートウォーミング・ラブストーリー(キヅイタラ・フダンシー)

 皆さま明けましておめでとうございますm(_ _)m
 「BLことはじめ」連載も早5回目を迎えまして、少しずつですが文章を書くことにも慣れてきたかな、と感じるこの頃です。これからも楽しんでいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします♪

 さて、今回は「笑う門には福来たる!笑えるBL」ということで、平成最後の冬も笑ってぽかぽか過ごせそうな、エンゾウさんの「不幸中のしあわせ」(ホーム社/集英社)をご紹介させていただきます!

 物語の主人公はサラリーマン・八百富永寿(やおとみ・えいじゅ)。名前が表すとおり超強運の持ち主で、これまですべてのことが自分の都合の良いようになってきた青年。ところがある日をきっかけに、ツイてないことが起こり始めてしまいます。その原因は見た目は普通の人間ぽいけど、強い力を持つ疫病神・ヤト。八百富があまりに幸運体質なのでバランスを取るために取り憑くことになったというのです。不幸なことに見舞われるようになった八百富は最初はヤトを祓うために躍起になりますが、本当は人間のことが好きなヤトの優しさや甲斐甲斐しさにじわじわとほだされていき……というお話。

 もちろん二人のやりとりも笑えて、ちょっと切なくなって、ほっこりしてと、とても素敵なラブストーリーなのですが、さらに笑えるポイントは魅力的なサブキャラクターたち! 特に助演男優賞的ポジションと思うのは“お地蔵さん”です(笑)! 不幸なことが起こり始めた頃、道端で見かけたお地蔵さんに軽いノリで願掛けした八百富に神通力的なものが宿り、ヤトが見えるようになったりお地蔵さんと話ができるようになったりするのですが、お地蔵さんとの掛け合いはコントを見ているかのような面白さ。お互い子供っぽい言い合いは思わず声を漏らして笑ってしまいます。なんだか似たもの同士っぽい八百富とお地蔵さん、最後の方には酒を酌み交わして恋バナとかしちゃう良い関係になってます(笑)

©エンゾウ/ホーム社

 他にも日本人形や火の玉、福の神・シュリなど良い味出してるキャラクターたちのお陰で、ページをちょっとめくるたびに吹き出してしまう作品です! 八百富とヤトの恋模様もテンポ良く盛り上がっていって、散りばめられたギャグにひとしきり笑ったあとには幸せな気持ちになれること間違いなしです♪ 笑ってきゅんきゅんして、心も体もぽかぽかしちゃう本作、寒い冬にぜひ読んでみてください。

同人誌の世界も垣間見える、異色のドタバタ&いちゃいちゃラブコメ(貴腐人)

 門松も取れ、お正月気分も落ち着いた頃ではありますが、「笑う門には福来たる!笑えるBL」というお題をいただきましたので、笑えてちょっぴり切なくて、エロもある猫野まりこさんの「同人に恋して」(芳文社)をご紹介いたします。

 同人誌専門の印刷所勤務の有馬芳史は入稿原稿をチェックしていた。それはいつもの作業……のはずが、怒涛のエロが展開される(ココは同人誌にはつきもの)「元親友×俺」という設定(ココがいつものじゃない)のトンデモ内容。
 この原稿を持ち込んだ目の前にいる人物は高校時代の親友で人気若手俳優の望月壱都。8年ぶりに再会したら同人誌で告白されてしまった形になり、壱都のマネージャーと印刷所社長の息子の応援(?)もあり、ほだされて付き合うことに……。

 壱都が芳史を好きすぎて毎回大暴走。芳史に嫌われたと勘違いして腐海と化した部屋に引きこもったり、離れたくないからアメリカでの仕事をキャンセルしようとしたり、とにかく芳史第一。あそこまで振り切って言葉でも態度でも「好き~~」と言われ続けたら好きになっちゃいますね。そして芳史が毎回苦労するのがお約束♡

 人気俳優×印刷所社員の恋。状況だけ考えればとてもロマンティックなんですが、ドタバタいちゃいちゃラブコメなんです。笑えて泣けるんです。二頭身壱都が愛くるしい! ビバ! 二頭身!

©猫野まりこ/芳文社

 二人を取り巻く脇役も個性的でお話に彩りを添えます。壱都のマネージャーの渡辺茜、印刷会社社長の息子の尾崎誠吾。シリーズ次巻以降に登場する後輩俳優、元カリスマモデル、印刷所新入社員など、個性的すぎてスピンオフでそれぞれ主役を張っています。

 お話が進めば進むほどエロ度が増してきますので、気になる方はシリーズ本編4冊、スピンオフシリーズ3冊、連載中の新スピンオフシリーズをぜひぜひお読みください。